2023 Fiscal Year Annual Research Report
Adoptive CTL therapy using neo-antigen-specific TCR-gene induced T cells
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21K08751
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
村田 聡 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90239525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
住本 秀敏 滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (00306838)
下地 みゆき 滋賀医科大学, 医学部, 技術補佐員 (50796448)
谷 眞至 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 癌免疫細胞療法 / ネオ抗原 / CTL / PDX / CTL / OX40 / TCR改変リンパ球 |
Outline of Annual Research Achievements |
独自に開発した既存技術より優れたNeo-Ag同定法と担癌生体内でメモリー機能の維持が可能なCTL培養技術を用いて、 患者由来Neo-Ag反応性T細胞受容体遺伝子で自己Tリンパ球を改変し、in vitroでOX40刺激により効率よくメモリー機能を付与させ、さらに腫瘍免疫逃避機構解除の抗PD-1薬を組み合わせた後にpatient-derived xenograft (PDX)マウスへ移入することにより抗腫瘍効果を証明する研究を行った。 1)PDXモデルの作成;患者のNeo-Ag特異的メモリーCTLが同一患者の腫瘍に対して生体で抗腫瘍機能を発揮することを確かめるため、大腸癌手術患者1名、胃癌手術患者1名、乳癌手術患者1名から患者腫瘍を摘出(F0腫瘍)し、NOGマウス(免疫不全マウス)の皮下に移植し、生着した腫瘍(F1)を摘出し、さらにNOGマウスに移植して生着した腫瘍(F2)を摘出し凍結保存した。患者リンパ球由来TCR改変CTLが誘導できた後に患者腫瘍を用いた抗腫瘍効果実験を行う。 2)Neo-Ag候補の同定; 大腸癌、胃癌、乳癌患者の癌組織および正常組織より抽出したDNAのwhole exome sequenceにて、癌組織での体細胞突然変異を同定した。アミノ酸変異を伴う変異に絞り、RNA transcriptome解析でRNA発現を示す変異遺伝子を同定しNetMHCを用い患者HLA-class Iに親和性の高い変異抗原ペプチドをNeo-Ag候補として同定した。多数のNeo-Ag候補からリンパ球に反応性が高いNeo-Agを絞り込むため、質量分析による抗原ペプチドの選別を行った。
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