2022 Fiscal Year Research-status Report
小腸上皮特異的味覚受容体欠損マウスを用いたNAFLDと肝再生不全の機序解明
Project/Area Number |
21K08759
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Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
新川 寛二 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (00554932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 茂一 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 特任准教授 (00322363)
南山 幸子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00362989)
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
田中 肖吾 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (50382114)
細見 周平 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60554938)
久保 正二 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (80221224)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 小腸上皮味覚受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
腸管内分泌細胞の味覚受容体(TAS1R3)の発現低下に伴う腸管透過性亢進と粘液減少に伴う微小環境変化による腸管免疫バリア機能の低下がNAFLDにおけるNASH発症・進展に関与し、さらにTAS1R3の発現低下はNAFLD病態下の肝再生不全に関連することを明らかにするため、下記の実験を行った。 小腸上皮特異的Tas1r3欠損マウス(Tas1r3ΔIEC))と対照コントロールマウス(Tas1r3fl/fl)をそれぞれ通常食飼育群とHigh-fat+high cholesterol+high fructose(HFCD)食飼育群に分類し、下記項目について解析する。 ①肝臓脂質分析…肝臓中と血漿中のトリグリセリド、総コレステロール濃度を測定する。 ②NAFLD/NASH進展評価…血漿中AST値、ALT値を測定し肝組織における炎症の程度を評価する。肝組織をHE染色にてNAFLD activity score(NAS)で肝細胞の脂肪化や風船様変化、炎症や線維化の程度を評価する。Sirius red染色による肝組織の線維化面積をイメージアナライザーにて判定量し評価する。 現在、①と②について解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脂肪肝モデル作成のための条件検討に時間が費やされたため、実験モデルの解析開始が遅れてしまっている。
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Strategy for Future Research Activity |
実験モデルにおける肝組織の中性脂肪を測定し、肝炎の程度と脂肪肝の重症度と味覚受容体の発現との関連を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
実験モデルの作成に時間を要し、解析開始が遅れたため実験費用の残高が生じている。本年度、解析を進めるため、残高を消費する予定である。
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