2022 Fiscal Year Research-status Report
実用化可能な新たな革新的バレット食道腺癌モデルの開発
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21K08760
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
矢野 文章 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (80318005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 隆洋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40649092)
藤崎 宗春 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50597979)
西川 勝則 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (70246429) [Withdrawn]
高橋 慶太 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70795096)
谷島 雄一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80385335)
池上 徹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80432938)
宇野 耕平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80899386)
坂下 裕紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80911586)
小林 毅大 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10899868)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 胃食道逆流症 / バレット食道 / 食道腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではバレット食道腺癌モデルの作成を目標としている。食道腺癌の発達には胆汁酸逆流が重要であることが知られている。p63KOマウスを用いて、His角の結紮破壊、噴門部の拡張手術、幽門部の拡張手術を行うことで胆汁酸逆流を誘発し、食道腺癌に発達させる計画となっている。ただし。p63KOマウスは消化管粘膜に障害を来すため長期生存不能であり、conditional knockoutマウスを作成する必要がある。申請者は2022年度まででp63 conditional knockoutホモマウスの作成作業を完了させた。次年度はマウスを繁殖させ、胆汁酸逆流手術を施し、食道の変化を観察していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遺伝子改変マウスの作成は専門業者に委託をしているが、研究開始時にコロナ禍であったために業者の選出に時間を要した。さらに遺伝子改変マウスの作成に当初の計画以上に時間を要したため、進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは遺伝子改変マウスを十分数まで繁殖させる必要がある。マウスに胆汁酸逆流手術を施し、食道の変化を観察していく。マウスの手術は高難度とされているが、申請者らはマウスのマイクロサージェリーに習熟しているため、技術的な課題はない。
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Causes of Carryover |
今年度は遺伝子改変マウス作成作業を完了させる段階までしか進捗していないため、予定していた手術や病理学的解析に費用を使用していない。次年度ではこの工程を行う予定であり、繰越分の費用を要する。
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