2023 Fiscal Year Annual Research Report
LVAD装着患者におけるヒストン修飾による心機能回復メカニズムの解明
Project/Area Number |
21K08864
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
伊東 絵望子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (80595629)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 拓史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60839398)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 左室unloading / ヒストン |
Outline of Annual Research Achievements |
心不全に対する新規治療法開発のため、本研究では補助人工心臓でのunloadingによる心機能回復とH3K9メチル化の関連に着目し解析を行った。 心筋細胞の低酸素下での培養により、H3K9のメチル化の発現が低下する傾向が見られた。また、心臓における心筋組織に対する外的力学的作用を検討するため、接地培養した心筋細胞に伸展刺激と解除を行った結果、H3K9のメチル化が亢進していた。さらに、H3K9のメチル化酵素であるSUV39H1の遺伝子発現が亢進し、脱メチル化酵素であるJMJD1A、JMJD2A、JMJD2Dの遺伝子発現が低下する傾向が見られた。左室のunloadingによりH3K9メチル化が亢進し、左室のリモデリングに寄与する可能性が示唆された。
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