2023 Fiscal Year Research-status Report
Force-Length Relationによる単離ヒト心筋細胞の機能評価
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21K08866
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小松 弘明 岡山大学, 大学病院, 助教 (40894952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝原 恵子 岡山大学, 医学部, 技術専門職員 (60638641)
入部 玄太郎 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90284885)
小谷 恭弘 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (90534678)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ヒト単離心筋細胞 / 長さ張力関係 / 単離心筋細胞の力学機能評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
先天性心疾患患者の手術時に余剰な心筋組織を切除する症例がある。その患者さんを対象に研究を行っている。患者さんとその家族の同意のもとに、手術で切除したヒト心筋組織を提供いただき、2種類の酵素を用いて心筋組織と撹拌し心筋細胞まで単離し力学研究を行っている。心筋細胞の単離プロトコルはある程度確立できたが、患者さんの年齢が若ければ若いほど、心筋細胞は脆弱で、同じように単離しても、力学実験に耐えられる心筋細胞が得られれないこともあり、現在もbufferや酵素反応の環境など微調整を行っている。その一つとして心筋組織が切除されてから単離実験を行うまでの保存液に関して手術用の心筋保護液・Caイオンフリー溶液など比較検討している。これまで17人の患者さんより提供いただいて実験データを取ることができている。今後は保存液の違いによる心筋細胞の収縮にも着目しながら、引き続き多くのデータの集積を行う予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、先天性心疾患患者さんの手術時に得られる心筋組織を使用しているため、健常な患者さんからの心筋細胞のデータが得られないことや、研究対象となる患者さんの疾患名・症例・患者背景が多岐にわたり、比較検討が困難だ。手術と実験のタイミングが合わないことなどから十分なデータ収集が行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の協力人員を増やし、心筋組織が得られる手術日には確実に人員を割けるような体制を整える。
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Causes of Carryover |
患者の心筋組織を用いた実験であるため、充分な実験機会に恵まれず、予想よりも実験費用がかからなかった。今年度は人員を確保し実験数を増やすため、酵素を始め実験にかかる費用に回す予定です。
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Research Products
(1 results)