2022 Fiscal Year Research-status Report
プロスタグランディンE受容体EP4に着目した肺静脈リモデリングの分子機序の解明
Project/Area Number |
21K08872
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
内藤 祐次 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (60328466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 詩子 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70404994)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肺静脈狭窄症 / プロスタグランディンE受容体EP4 / 内膜肥厚 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は,ヒト肺静脈狭窄症における血管リモデリングの分子機序の解明として,5.ヒト肺静脈狭窄症検体を用いた組織学的検討,6.ヒト前向き検体を使用した肺静脈狭窄症の分子機序の解析を計画していた.課題5については,静岡県立こども病院にて肺静脈狭窄症に対して外科的修復術を施行した15症例について術中採取された肺静脈周囲肥厚組織を解析した.組織の解析は,Alcian Blue染色,Hematoxylin Eosin染色,Masson Trichrome染色,特異染色によるヒアルロン酸の検出,および免疫組織染色(プロスタグランディンE2受容体EP4)を行った.肺静脈狭窄症例の肺静脈内膜肥厚部には酸性ムコ多糖が豊富に存在し,EP4の発現も確認された.課題6については,検体を確保できているが,解析は行えていない.網羅的遺伝子解析のための倫理申請が完了し,各施設での承認待ちとなっている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヒト前向き手術検体の採取数は,予定数よりも少なかったため.次年度は倫理申請が各施設で承認され次第、ヒト前向き検体を用いて網羅的な解析を行う予定であり、進捗が見込まれる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はヒト前向き検体を用いて,網羅的な解析を行う予定であるが,検体採取が進まない場合は他の方法も検討する.
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Causes of Carryover |
研究計画に遅れがあり,今年度施行できなかった研究計画に使用する.
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 先天性心疾患における肺静脈狭窄の組織学的検討2022
Author(s)
◎Yuji Naito, Saki Iida, Tomoko Furuta, Sayuki Oka, Tomoyuki Kojima, Motonori Ishido, Hideto Iwahuchi, Akio Ikai, Kisaburo Sakamoto, Utako Yokoyama
Organizer
第58回日本小児循環器学会総会
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