2021 Fiscal Year Research-status Report
肺がんの抗がん剤抵抗性に関与する新規遺伝子の同定を目指したRNA修飾酵素の解析
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21K08883
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
原田 栄二郎 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90467803)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 順一 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (10725683)
田中 俊樹 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (50457305)
竹本 圭宏 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50622213)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 抗癌剤抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、抗癌剤抵抗性をRNA修飾酵素の観点から解析するものである。近年の研究では、DNAから転写されたRNAに対してRNA修飾酵素が様々な修飾を行うことが報告されている。我々は、このようなRNA修飾の中で、抗癌剤抵抗性に関与しているものが有るか否かを解析している。 今年度は、日本人由来のヒト扁平上皮癌細胞株 RERF-LC-AIの担癌マウスを作製することを試みた。RERF-LC-AIをヌードマウスの皮下に移植する担癌マウスモデルは報告されているが、マウス肺にRERF-LC-AIが生着するモデルは報告されていない。その為、我々はルシフェラーゼを発現するRERF-LC-AIを作製し、NOD/Scidマウスに尾静脈投与した。尾静脈投与する細胞数が多いと、投与して数日後には in vivo imaging systemで、肺に移植した細胞が生着していることが確認された。 RERF-LC-AIにin vitroで抗癌剤であるドセタキセルおよびペメトレキセドを様々な濃度で添加して培養したところ、ドセタキセルは濃度依存的にRERF-LC-AIの細胞増殖を抑制することが出来たが、ペメトレキセドは高濃度の場合は細胞増殖を抑制出来たが、低濃度では細胞増殖を抑制出来ない結果であった。RNA修飾酵素の一つであるMETTL3 をノックダウンしたRERF-LC-AIにおいても、ペメトレキセドは高濃度の場合は細胞増殖を抑制出来たが、低濃度では細胞増殖を抑制出来ない結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
RERF-LC-AIに対して、ペメトレキセドは高濃度でないと細胞増殖を抑制できない結果が得られた為。
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Strategy for Future Research Activity |
RERF-LC-AIを用いて、複数のRNA修飾酵素をノックダウンした細胞株を作製し、それらのRNA修飾酵素ノックダウンRERF-LC-AIに対して、ペメトレキセドが細胞増殖抑制効果を示すか否か検討する。
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[Journal Article] Autologous transplantation of multilayered fibroblast sheets prevents postoperative pancreatic fistula by regulating fibrosis and angiogenesis2021
Author(s)
Keisuke Iwamoto, Toshiro Saito, Yoshihiro Takemoto, Koji Ueno, Masashi Yanagihara, Tomoko Furuya-Kondo, Hiroshi Kurazumi, Yuya Tanaka, Yohei Taura, Eijiro Harada, Kimikazu Hamano
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Journal Title
American Journal of Translational Research
Volume: 13
Pages: 1257-1268
Peer Reviewed / Open Access
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