2022 Fiscal Year Research-status Report
ドライバー遺伝子変異肺癌における免疫微小環境の経時的変化を利用した治療法の開発
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21K08896
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Research Institution | National Hospital Organization, Kyushu Cancer Center |
Principal Investigator |
岡本 龍郎 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器腫瘍科部長 (80568626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高森 信吉 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器腫瘍科医師 (20839542)
田口 健一 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 病理診断科部長、臨床検査科部長、腫瘍病理学研究室長 (40325527)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 非小細胞肺癌 / ドライバー遺伝子変異 / 免疫環境因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
ドライバー遺伝子変異肺癌においては、免疫チェックポイント(ICI)治療の効果が乏しい。本研究は、ドライバー変異肺癌において免疫逃避に有利な腫瘍内微小環境(tumor microenvironment: TME)を検討することが目的である。 まずMET遺伝子変異に着目し、当院で治療されたMET Exon14 Skip変異を有する肺癌の臨床学的特徴およびPD-L1発現とICIの効果に関して検討した。MET exon14 Skip変異肺癌において、当院の組織サンプルを用いて免疫染色法によるTMEの検討を行っている。 EGFR変異肺癌における解析では、肺癌の悪性化・進展に関与する免疫環境因子を検討するために、手術標本のアーカイブ検体からDNAおよびRNAを抽出し、次世代シーケンスを行うためのクオリティーチェックを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
免疫微小環境を検討するための免疫組織染色の基礎実験を終了し、解析を行う予定である。また、次世代シーケンスのための核酸準備が進んだ
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Strategy for Future Research Activity |
ICI治療の感受性と腫瘍免疫環境との関係を、網羅的遺伝子変異・発現解析および免疫組織学的解析を用いて比較検討する予定である。
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Causes of Carryover |
最終年度に消耗品費や外注検査料が多く見込まれる為、諸経費を繰り越している。
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