2021 Fiscal Year Research-status Report
Amelioration of acute lung injury by lung mesenchymal stem cell and carbon monoxide.
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21K08912
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
大塚 崇 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40306717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 将之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (70383734)
橋本 浩平 公益財団法人がん研究会, 有明病院 呼吸器外科, 副医長 (70464964)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急性肺障害 / 一酸化炭素 / 肺移植 / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス肺由来間葉系幹細胞の抽出、培養を行っている。マウスの肺虚血再灌流モデルの、虚血時間、再灌流時間の最適化を行っている。肺虚血再灌流モデルでの虚血時間は30分、または1時間、どちらでも安定したモデルが作成可能と判断した。再灌流時間は2時間で可能であった。 一方、ラットでの肺障害モデルも作成し、同様に肺障害の影響を検討している。ラット急性肺障害モデルにおいて、マイクロアレイ、血中サイトカイン、肺組織における好中球の浸潤数を検討した。LPSによる肺障害は安定して作成することが出来ている。マイクロアレイにより肺障害により大きく変化する遺伝子を特定した。肺障害後の人工呼吸器の条件設定を細かく行った。PEEPの圧、呼吸回数、自発呼吸、等でそれぞれマイクロアレイ、血中サイトカイン、肺組織における好中球浸潤数を検討した。PEEPや呼吸器回数では血中サイトカイン、肺組織における好中球浸潤数は人工呼吸器の条件により大きく変化は認めなかった。ラットにおいてT細胞の免疫染色の条件設定が難しく、現在は好中球数のカウントを行った。 共培養、マトリックスメタロプロテアーゼの発現については現在検討中である。T細胞をC57BL/6マウス脾臓から抽出し一酸化炭素を付加した人工ガス運搬体を24時間チャンバーの中でT細胞に接触させ、コントロールの非接触群と比較検討する。MMPファミリーの発現(主にMMP-2,7,9,13,),HO-1, HO-2, HO-3の発現をそれぞれreal time PCRにて検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
間葉系幹細胞とT細胞の共培養の条件設定を行っているところである。動物実験モデルは安定したモデル作成が可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に基づいて、T細胞、肺由来間葉系幹細胞の共培養、マウスモデルにおいての間葉系幹細胞の投与を行う。
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Causes of Carryover |
動物実験での条件設定は順調であった。しかし共培養が遅れているため、次年度に研究を行う予定としたため。
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