2021 Fiscal Year Research-status Report
せん妄のエピジェネティクス(後成的)バイオマーカー研究
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21K08978
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Research Institution | Kameda University of Health Sciences |
Principal Investigator |
杉山 大介 亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (40467189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 健一 亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (30304679)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | せん妄 / エピジェネティクス / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は米国アイオワ大学精神科(篠崎研究室)との多施設共同前向きコホート研究であり,大腿骨骨折患者の術前から術後までせん妄評価および血液サンプルを採取評価し,せん妄に関するエピジェネティクスバイオマーカーを明らかにすることを目的とする.対象患者よりせん妄評価および血液サンプルの収集を進行している.コロナ禍において手術減少が多少影響し予定よりも研究にエントリーしたいただいた患者の数は予定よりもやや少ないが,概ね順調である. せん妄に関する研究,老化に関するエピジェネティクス研究は多く行われているが,せん妄の老化の関係,特にせん妄とエピジェネティクスとの関係を調べた研究はこれまでのところ存在せず,せん妄の発症を予測するバイオマーカーは全く明らかにされていない.本研究は上記のように米国アイオワ大学精神科(篠崎研究室)との共同研究であるが,米国側の研究施設では既にNIHのRO1研究に認定されている.日本国内にとどまらず世界中で周術期のせん妄は患者の長期予後やその後の社会生活に悪影響を及ぼしていることは知られ,今後どのようにせん妄へ対応していくかは世界的な課題でもある.以上より本研究の独自性は非常に高いと考える.本研究によりせん妄の原因となる後天的なエピジェネティクスバイオマーカーが明らかになれば,血液や唾液などのサンプルを調査することにより事前にせん妄発症の可能性が高い患者を把握することができるようになる.このことは限られた医療資源の中で,より効率的に周術期の患者管理を行えることにつながる.昨今の先進国の医療経済状況や麻酔科をとりまく安全性を考えた時に本研究結果が与えるインパクトや創造性は非常に大きいものであると確信している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナによる影響で対象患者の手術が一時減少したため,エントリー患者がやや少ない傾向が認められたが,概ね順調にデータ収集を行えている.
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Strategy for Future Research Activity |
予定サンプル数に到達するまでデータ収集を継続する. データ収集後に収集した血液データの解析を行う. その上で研究内容をまとめ論文として発表する.
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Causes of Carryover |
Cocid-19の影響により本研究の対象とする手術数が一時減少した.そのため研究にリクルートおよびエントリーする患者も減少したことによりサンプル数が当初予定よりやや少なくなったため,本研究で1番経費を使用する血液サンプルのDNA解析に研究が進まなかったために予算を次年度の使用予定としたため.
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