2022 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of efficacy of spinal cord stimulation therapy by functional MRI in postherpetic neuralgia
Project/Area Number |
21K08993
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
佐藤 仁昭 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80403286)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 帯状疱疹後神経痛 / 神経障害性痛 / 脊髄刺激療法 / functional MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
薬物治療や神経ブロック治療でも改善の得られない帯状疱疹後神経痛に対し、脊髄刺激療法(spinal cord stimulation: 以下SCS)を行っている。SCSは帯状疱疹後神経痛に対してあまり有効ではないとの意見が多かった治療法であるが、近年のSCSの機器の進歩は目覚ましく、多様な刺激を行うことが可能になったため有効な症例が増えたと考えられる。しかし有効な症例の見極めは困難で、また侵襲を伴い高コストなため、SCSへの応答を事前に予測しうる非侵襲的な方法が同定されれば非常に有益であると考える。SCSへの応答(有効であるか否か)を事前に予測しうる非侵襲的な方法としてfunctional MRIが有用ではないかと考え、SCS施行前に安静時脳機能的結合を計測し、SCSが有効であった患者と有効でなかった患者の治療前の脳機能的結合の差異を比較する予定である。またSCS施行後の脳機能画像も撮像し、治療前後の安静時脳機能的結合の差異も解析する予定である。現在研究は続行中で、既に数名の画像を撮像した。今後も目標の40例を達成するまで症例数を増やしていく予定である。 2022年度は同時に画像解析も行ったため、2023年度は現在までのデータで研究発表を行い、論文を作成し投稿することを考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
帯状疱疹後神経痛に対して脊髄刺激療法を行った症例は順調に増えているが、本研究にのっとり、ランダム化の後2種類の刺激療法を行った症例や、脊髄刺激療法後にMRIを撮影できた症例が予定よりも少ない。 そのため脊髄刺激療法前のみにMRIを撮像した症例や、帯状疱疹後神経痛以外の神経障害性痛も含めて現在解析を行っている。 解析により有意差のある結果が得られているので、ひとまずはそれを発表、論文投稿予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
ひき続き、帯状疱疹後神経痛に対する脊髄刺激療法及びfunctional MRIを行っていき、症例数を増やしていく。
|
Causes of Carryover |
研究結果の解析のためにPCや解析ソフトを購入し、順調に進めているが、本年度は当初予定していた被験者の数を下回る施行人数であった。研究は遂行・継続しているので、今後も進めていく。
|