2023 Fiscal Year Research-status Report
心停止蘇生後脳障害に対する水素ナノバブルの治療効果の検証
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21K09005
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
池田 浩平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60792471)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 水素 / ナノバブル水 / 心停止後症候群 / 活性酸素 / 虚血再灌流 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全身虚血再灌流傷害であるマウス心停止蘇生モデルを用いて、水素ナノバブル水がマウスの生命予後と脳神経学的評価においてどの程度効果があるのかを解明し、ガスキャリアとしてのナノバブルの有用性を検証することである。2023年度は蘇生前7日間水素ナノバブル水を飲水させたマウスと水道水のみ飲水させたマウスの2群における蘇生後の4-ヒドロキシノネナール(4-HNE)検出目的の免疫染色を行ったが、条件設定がうまくいかず、良好な染色像が得られなかたため、ミクログリアマーカーであるIba-1による免疫染色に変更し、条件設定と染色ともに良好な結果が得られた。研究計画書で当初予定していたFluoro Jade C染色も同様に良好な染色結果が得られ、測定データの統計解析を行っている状況である。また水素ナノバブル水の製造直後、製造後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の4ポイントでの粒度分布解析を終えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画ではマウス心停止蘇生モデルにおける血中過酸化水素測定実験に取り掛かっている 段階ではあるが、2022年、2023年度の免疫組織学的評価の条件設定に期間を要し、進捗としてはやや遅れている状況である
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では蘇生直後のマウス血中過酸化水素濃度の測定および前年度に測定した免疫染色測定データの統計解析を行う予定である
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Causes of Carryover |
当初予定していた免疫染色であるHNE染色の条件設定がうまくいかず断念した。代わりに別の免疫染色(Iba-1染色)に変更したため、これに必要な1次2次抗体の購入費用を計上したことから次年度使用額が発生した
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