2022 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of long-term brain dysfunction caused by shock waves (primary blast injury) and development of treatment methods
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21K09019
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大西 光雄 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (70597830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 裕司 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10791709)
戸上 由貴 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50866936)
細見 早苗 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90644005)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 爆傷 / 脳損傷 / 高次脳機能障害 / 行動実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々の作成した衝撃波発生装置は、10MPaの圧力の空気で直径4cm、厚み0.3mmのアルミ円板を打ち抜く事によって衝撃波を作成する。2021年度に導入した、衝撃波のエネルギー測定装置により、実験毎に衝撃波を測定することが可能となった。その結果、衝撃波にばらつきがあることが判明したため、実験装置の部品や、アルミ円板の改良を行い、衝撃波にばらつきが生じないように調整することが可能となった。 現在、改良した装置を用いて衝撃波による軽度脳損傷モデルを作成している。本モデルでY迷路試験、強制水泳試験、オープンフィールド試験などを行い、衝撃波の影響による二次的な脳損傷の結果として起こる高次脳機能障害について詳細な評価を行っている。今後は、治療介入などの評価を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
衝撃波による脳損傷モデルにばらつきが認められ、衝撃波発生装置の調整、衝撃波作成に使用する部品等の見直しをおこなう必要が出たため。 これまでの研究で、実験モデル自体は作成に成功しているので、衝撃波脳損傷のばらつきを抑える工夫に若干の時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
再現性の高いばらつきの少ない衝撃波脳損傷による高次脳機能障害モデルを作成することで、高い精度での治療効果判定を行う。
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Causes of Carryover |
実験の再現性に課題が生じたため衝撃波発生装置の調整に時間がかかったため、研究を一部次年度に繰り越している。
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