2022 Fiscal Year Research-status Report
吸入麻酔薬投与デバイスを用いた重症呼吸不全患者の換気量制御
Project/Area Number |
21K09024
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
箱崎 貴大 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60595429)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 鎮静 / 人工呼吸 / 揮発性麻酔薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
人工呼吸中の換気量制御は人工呼吸関連肺障害、自己障害性肺障害を予防するために必要不可欠な要素である。換気量制御のために、鎮静薬の調整を行う場合が多いが、結果的に筋弛緩の使用を行う場合も多く、最終的に筋力低下を招く。古くから使用されてきた揮発性麻酔薬は鎮静作用の調節性が良好であるが、ICU環境での使用は困難だった。近年揮発性麻酔薬投与デバイスが開発されたため、揮発性麻酔薬を用いて、人工呼吸中の換気量制御、非同調の制御、揮発性麻酔薬の安全性について評価することにした。当初、予定手術患者と重症呼吸不全患者それぞれで研究を計画したが、適応外の薬剤を使用する特定臨床研究であり、資金的にも予定手術患者のみを対象にして研究を行うことにした。 特定臨床研究として申請を進め、物品の整備を行い、患者登録が可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
特定臨床研究としての届出に時間がかかり、患者登録を令和4年度に行うことが出来なかった。令和5年度となり、実際の研究を開始することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度に患者募集を終了させ、結果をまとめる。
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Causes of Carryover |
当該研究では、もともと集中治療学会が主導する、JIPAD事業でえられる患者スコアリングを使用するため、JIPAD事業参画のための費用130万円程度を計上していた。しかし、すでに病院側で整備を進められたため、未使用となっている。一方原材料費の高騰があり、消耗品、機械、電子機器の購入にこの費用は使用される予定である。
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