2023 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of human pituitary adenoma cell-line and anti-vascular proliferation therapy for aggressive pituitary adenomas
Project/Area Number |
21K09094
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
阿久津 博義 獨協医科大学, 医学部, 教授 (20547955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 博 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (30089784)
木野 弘善 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (30879747)
高野 晋吾 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (50292553)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 機能性PitNET / metastatic PitNET / PitNET細胞株 |
Outline of Annual Research Achievements |
筑波大学附属病院で手術された下垂体神経内分泌腫瘍(pituitary neuroendocrine tumor:PitNET)手術症例(非機能性・機能性PitNET、aggressive PitNET、metastatic PitNET)において、手術摘出検体のうち病理診断の余剰分の腫瘍細胞を採取し培養した。摘出腫瘍細胞は、比較用に凍結して保存した。 継代培養中には線維芽細胞の増殖が細胞株の増殖を阻害するため、研究分担者の有する技術であるE-cadherin coatingシャーレを使用し線維芽細胞の増生を抑制した上で継代培養し、腫瘍細胞のcolonial cloningを行った。数種類のヒトPitNET細胞の数代の継代培養に成功し、培養細胞へ分泌刺激ホルモンを投与した際の培養液中のGH濃度を測定し、腫瘍細胞からのGH分泌能も確認できていたが、現在GH産生PitNET(densely granulated somatotroph tumor)とaggressiveなPitNETの一つであるsparsely granulated somatotroph tumorとmetastatic PitNET細胞株の樹立に成功した。GH産生PitNETではGH-RH刺激によりGH分泌応答があることも確認できている。ヒト下垂体腺腫の細胞株が樹立できればそれだけでも新規性があるため、論文作成にも着手している。 今後はまず樹立株細胞が元々の摘出腫瘍細胞と一致していることを確認したのちに、免疫不全マウス皮下に樹立株細胞の腫瘍細胞の移植を行い、腫瘍形成を確認して動物モデルを樹立する予定である。樹立細胞株はいずれも増殖能が低く、動物モデルの樹立が困難である。今後は親和性が高いと思われる骨への移植や、もともとの発生母地の近傍である視床下部への移植を試みてGH産生能が維持されるかどうかも確認する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
腫瘍の増殖能が低いため樹立細胞株を用いた動物モデル作成が困難であり、まだ作成できていない。皮下移植が難しいので、metastatic PitNETの症例に関しては骨転移をきたしていたことから、頸椎や頭蓋骨などの骨への株細胞の移植を試みる予定である。また、aggressiveな腫瘍であるGH産生PitNET細胞株に関しては視床下部への移植を試みてGH産生能が維持されるかどうかを確認する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
Metastatic PitNET細胞株に関しては実臨床例で骨転移をきたしていたことから、骨への親和性が高いと考え、頸椎や頭蓋骨などの骨への株細胞の移植を試みる予定である。また、aggressiveな腫瘍であるGH産生PitNETの細胞株に関しては株細胞の視床下部への移植を試みてGH産生能が維持されるかどうかを確認する予定である。
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Causes of Carryover |
細胞株樹立には成功したが、細胞の増殖能が低く皮下移植では動物モデル作成に至らなかった。 Metastatic PitNET細胞株に関しては実臨床例で骨転移をきたしていたことから、骨への親和性が高いと考え、頸椎や頭蓋骨などの骨への株細胞の移植を試みる予定である。また、aggressive adenomaであるGH産生PitNETの細胞株に関しては株細胞の視床下部への移植を試みてGH産生能が維持されるかどうかを確認する予定である。 免疫不全マウス購入及び管理費に加えて、移植後腫瘍細胞の検証のために免疫組織・細胞染色・Western blotting assay・PCR等に必要な試薬やキットが必要になる予定である。
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