2023 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of pathophysiology of refractory movement disorders by deep cerebellar stimulation
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21K09113
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
堀澤 士朗 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (10746796)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 小脳 / 脳深部刺激 / ジストニア / 振戦 |
Outline of Annual Research Achievements |
小脳深部刺激において大変興味深い知見を得ることができ、Movement Disorders Clinical Practiceに報告をした。小脳深部刺激では、これまで大脳基底核や視床に対する脳深部刺激と同様に130Hz前後の高頻度刺激が用いられてきた。また、我々も高頻度刺激を試していたが、効果が持続しないことから、様々な頻度に刺激を徹底的に検証したところ、用いられる最も低い周波数の刺激である2Hzが最も有効であることが明らかになった。また、持続的な刺激では効果が持続しないため、刺激をOFFにする期間を様々な条件で検討したところ、3分間のOffと3分間のOnによるサイクルモード刺激により、持続的な効果を得ることができた。これらの知見は、これまで報告されてこなかった新しい知見であり、今後の小脳深部刺激療法における最適な刺激条件の検証に資する重大な発見であった。現在、追加の症例に関する研究論文を執筆中である。 Horisawa S, Qian B, Nonaka T, Kim K, Kawamata T, Taira T. Intermittent Ultralow‐Frequency Low‐Amplitude Deep Cerebellar Stimulation for Movement Disorders. Movement Disorders Clinical Practice. 2023 Nov;10(11):1683-6.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小脳深部刺激において未だ不明である最適な刺激部位および最適な刺激条件に関しての検証を進めている。最適な刺激条件に関しては2Hzの低頻度かつサイクルモードの刺激が最適であると考えられ、その内容をMovement Disorders Clinical Practiceにおいて公表した。最適な刺激部位に関しては現在様々な画像解析技術を用いて検証中であり、年度内に終了予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最適な刺激部位、および最適な刺激条件の検証を引き続き行う。また、4例においてLocal Field Potentialの解析を現在行なっている。小脳におけるLocal Field Potentialの報告はなく、ジストニア、本態性振戦などの疾患によるLFPの相違があるか、また運動に伴うLFPの変化など、様々な基礎的生理学的事項に関して解析を進めている。これらの内容も公表できるよう準備中である。
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Causes of Carryover |
論文作成や学会発表が想定よりも遅れたため、次年度使用額が生じた。2024年度には国際学会発表や追加論文作成などが予定されており、それらの費用に充てる予定である。
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