2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of glioblastoma model by in vivo genome editing
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21K09123
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
原 明 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10242728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 弘之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50509510)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 膠芽腫 / 遺伝子改変 / 動物モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスグリア細胞を遺伝子改変を行い、集塊を作らず、正常脳にびまん性に浸潤するびまん性神経膠腫(グリオーマ)のマウスモデルを樹立した。これは、HisoneH3の遺伝子の34番目のGをRに改変したH3G34R変異をマウスグリア細胞に遺伝子導入したものである。このH3G34R変異型マウスグリア細胞を免疫不全マウスに頭蓋内移植し、腫瘍化の可否を、2週間、1ヶ月のタイムポイントで観察した。マウスを犠牲死させ、脳組織を摘出、組織標本を作製した。すると、H3G34R変異型マウスグリア細胞を免疫不全マウスの脳には、集塊を作らず、正常脳にびまん性に浸潤するびまん性神経膠腫(グリオーマ)が観察された。これは、ヒトのH3G34R変異型グリオーマの浸潤形式を模倣する形態であった。まずは、一つのグリオーマモデルの開発の第一歩が踏み出せた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腫瘍形成を確認するのに、平均3ヶ月は要するため、作製した遺伝子改変細胞の一つ一つを確認するのに時間がかかってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目で、一つのマウスモデルができたので、さらに複数の遺伝子変異を導入し、浸潤度や悪性度の高いグリオーマを作製し、その中で、ヒトのグリオーマに近い組織や特徴を有するものを選別する。
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