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2023 Fiscal Year Annual Research Report

下垂体腺腫における血中cfDNAのエピジェネティクス解析と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 21K09128
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

空閑 太亮  九州大学, 大学病院, 助教 (40759932)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三月田 祐平  九州大学, 大学病院, 助教 (00848640)
秦 暢宏  九州大学, 大学病院, 助教 (10596034)
溝口 昌弘  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (50380621)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords下垂体腺腫
Outline of Annual Research Achievements

下垂体腺腫は、pasireotideなど新規薬剤の出現により従来の手術療法に加え、多様な治療が可能となりつつあるが、診断や疾患の進行を確認するためのバイオマーカーは未だ存在しない。近年、多くのがん腫で大規模なエピジェネティクス解析が行われるようになり、DNAメチル化プロファイリングを用いたサブタイプ分類や予後予測の有用性が相次いで報告されているが、対象となる生体試料として非侵襲的な血液に注目が集まっている。本研究では下垂体腺腫患者の血液を用いて、腫瘍由来のゲノムDNAのメチル化プロファイルを行い、それに基づいて各組織型の判別や腫瘍増殖能に関わる新規バイオマーカーを同定する。さらに得られたメチル化プロファイルと様々な臨床データを統合することにより、下垂体腺腫に対する治療への反応性や腫瘍増殖能の予測などを可能とする革新的な統合診断システムの構築を目指す。 令和4年度においてはまず、血液中のバイオマーカーの同定が可能であるかの基礎実験を行った。下垂体腺腫の髄液、血液サンプルが現段階では少 なかったため、代替として代表的な脳腫瘍である神経膠腫患者から得た血液、髄液サンプルを用いて実験方法の確認を行った。高感度のデジタルPCR法を用いる ことで、脳腫瘍患者の髄液中より腫瘍特異的遺伝子の検出が可能であった。 今後はこれらの手法を下垂体腺腫患者サンプルを用いて実験を進めていく予定であ る。また、下垂体腺腫凍結標本を用いてメチローム解析を行った。解析により転写因子の発現により、腫瘍がクラスタリングされることが確認できた。これらの メチローム解析結果と血中cell free DNA解析結果とを統合して新たなバイオマーカーの探索に努める。

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Published: 2024-12-25  

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