2023 Fiscal Year Research-status Report
脳虚血および虚血耐性現象におけるインターフェロン制御因子ファミリーの役割の解明
Project/Area Number |
21K09146
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
舘岡 達 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (40824595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉岡 秀幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (20402076)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 虚血耐性現象 / ミクログリア / アストロサイト / RNAシークエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血耐性現象において、PLXにてミクログリアをノックダウンすると、適切な活性化アストロサイトの分化が誘導されないことが、いままで研究結果で明らかとなっていた。 そこで、コントロールマウス、及びミクログリアノックダウンしたマウスにおいて、アストロサイト分化についてさらに詳しく検討を行うことにした。具体的には、一時的虚血負荷を各々のグループのマウスに行い、一週間後に脳を摘出した。次に、摘出脳からアストロサイトを特異的に抽出したのち、RNA sequence解析を行った。 その結果、コントロールと比較し、ミクログリアをノックダウンしたマウスとの間には、NOSに関連した遺伝子発現に変化がみられることがわかった。その他にも、免疫提示に関する遺伝子にも変化が起きていることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
虚血耐性現象に対するMCAOマウスモデルを確立した。同モデルを用い、非致死的虚血を行うとアストロサイトの活性型みられる点を明らかにした。さらに、ミクログリアをノックダウンすると虚血耐性現象がみられなくなった。ミクログリアをノックダウンした状態で非致死的虚血を行うと、アストロサイトのフェノタイプが変化し、さらに異常に活性化することが明らかとなった。アストロサイトのRNAシークエンスを行うと、ある特定の遺伝子にて、大きく発現が変化しいた。 遺伝子解析の結果もある程度出揃ったが、さらに追加の解析を行っている最中である。特に神経保護的に働く因子に関する解析を行う予定である。同時に、論文化へと向けた作業をすすめている。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子解析の結果もある程度出揃ったが、さらに追加の解析を行っている最中である。特に神経保護的に働く因子に関する解析を行う予定である。同時に、論文化へと向けた作業をすすめ、学会誌へと投稿予定である。
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Causes of Carryover |
予定されていたRNA sequenceが順調に終了し差額が生じることとなったため、今後、論文化などに関する英文校正や掲載に関する費用に使用する予定である。
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