2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K09151
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
近藤 夏子 京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (00582131)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | BNCT / 悪性グリオーマ / 共培養 / アストロサイト / ミクログリア |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、グリオーマ細胞と微小環境細胞との2D共培養を用いて、BNCT後のグリオーマの再発に微小環境細胞が影響を及ぼすかどうかを調べた。ミクログリア細胞と共培養をしたグリオーマ細胞群は、単培養群と比べて、BNCTおよび非照射コントロール群ともに腫瘍細胞の増殖が抑えられた。一方で、アストロサイトと共培養をしたグリオーマ細胞群は、非照射コントロール群で単培養群と比べて、細胞の増殖が増幅した。またBNCT群では単培養群と比べて共培養群はグリオーマ細胞の増殖に影響を受けなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
空間的遺伝子発現解析について、目的の位置での凍結切片切り出しとデータ解析の方法習得で時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
共培養システムを用いた方法ではアストロサイトとグリオーマの相互作用の因子を、まずはRNA-seqで調べる予定である。また空間的遺伝子発現解析については引き続き、進めていく。
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Causes of Carryover |
空間的遺伝子発現解析の実験手技・解析方法ともに初めての試みのため遅れている。できるだけ速やかに進めるように努力する。
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