2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K09211
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
木戸 勇介 和歌山県立医科大学, 医学部, 準客員研究員 (60895738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 洋 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10326382)
岡 敬之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60401064)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 子どもロコモ / 運動器健診 / 片脚立ち上がりテスト / 新体力テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの学校運動器健診の結果、現在の子どもロコモの判定基準では「柔軟性が低い」ことを「運動器の健康が損なわれている状態(子どもロコモ)」と判定しており、運動不足や運動能力の低下を正確に表していない可能性が示唆された。 そこで、新たな検査項目として「片脚立ち上がりテスト」を提案した。このテストは成人のロコモ診断基準として既に用いられており、下肢筋力や足関節可動域、姿勢やバランス能力との関連が多く報告されている。しかし、子どもの運動器健診で用いた報告はまだない。成人のロコモ診断基準は、日常生活を不自由なく送るために必要な40cm台からの立ち上がりの可否だが、今回の学校運動器健診では、走る・跳ぶなどの基本的な運動動作に必要な20cm台からの立ち上がり可否を基準とした。 2022年度の運動器検診では、かつらぎ町の全小学生(543名)を対象にこのテストを実施した。その結果、20cmの高さから片脚で立ち上がれた子どもは全体の53.1%であった。また、体格や運動習慣の有無など、いくつかの要因との関連も見られた。これらの結果は2023年度の日本学校保健学会で報告済みで、2024年5月の日本整形外科学会でも報告予定である。 さらに、2023年度には片脚立ち上がりテストを含む運動器健診を、かつらぎ町の全小中学生を対象に実施し、新体力テストとの関連を解析している。その結果を2024年10月の中部日本整形外科災害外科学会や2025年の日本整形外科学会で報告できるよう準備中で、英語論文への投稿も予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、新型コロナウイルス感染症蔓延の遷延により、進行が遅れていた。2022年後半より健診業務を再開することが出来ており、本年度で主要学会への報告や英文誌への投稿を完成させられると見込んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
上記に記載した通り、主要学会での報告と、英文誌への投稿を進める。また、運動器健診業務は今後も引き続き継続していく予定である。運動介入による縦断研究へと移行し、当初目標としていた、いかにして子どもの運動器の健康を保つか、といった課題に取り組んでいく予定である。
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Causes of Carryover |
前頁記載の通り、研究が計画より遅延し、延長を申請した。今年度の学会報告における旅費や健診継続による実施費用、英文誌への投稿費用に充てる予定としている。
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