2021 Fiscal Year Research-status Report
成人側弯症の歩行速度向上を企図した新規歩行支援機の開発とリハビリプロトコルの提案
Project/Area Number |
21K09226
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岩井 智守男 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任講師 (90444249)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 成人脊柱変形 / 無動力歩行支援機 / 歩行動作解析 / 筋電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨今、成人脊柱変形(ASD)に対して、盛んに胸椎から骨盤まで含めた長範囲矯正固定が行われているが、手術により脊椎アライメントが最適化されてもなお、歩行速度は健常人には及ばない。 無動力歩行支援機(ACSIVE:アクシブ)がASDの歩行速度に与える影響を、モーションキャプチャーシステムVICONによる光学的な3次元歩行パラメータ解析と、それと同期させたワイヤレス表面筋電計による体幹・下肢筋活動量から調査する。ASD(28例)に対し、術前・術後1ヶ月・術後1年の時点でACSIVE装着/非装着下で上記検査を行う。 ACSIVE装着による効果が示されれば、ASD患者の歩行速度アップのリハビリツールとして利用できる可能性がある。さらには新規歩行支援機の開発や新規リハビリプロトコルの作成に繋がる可能性もある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本臨床研究で使用する歩行支援機が未認可機器であることから、特定臨床研究の申請が必要となり、名古屋市立大学の臨床研究審査委員会の承認(2021.12.9)を得た上で、Japan Registry of Clinical Trials(2022.1.19)にjRCTs042210131として公開した。 また、賠償責任保険(臨床研究等保険)に加入し、既知・未知の合併症に備えた。 当院にすでに備えられている歩行解析装置VICONと同期できる無線筋電図DELSYSを購入し、歩行解析室に2022.3月末に納入済みである。 実際の患者解析に先立ち、研究協力者と共に筋電図解析に習熟する機会を複数回設けて、予行演習を行った。また、当初、購入予定であった両脚用歩行支援機は、研究協力者から無償貸与の契約を結び、すでにご提供いただいている。よって、現在は、対象となる第一症例登録者の渉猟中である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4-5年度は、本研究に同意いただいた成人側弯症患者28例に対して、術前、術後1ヶ月、術後1年の時点で、歩行解析ならびに無線筋電図検査をACSIVE装着・非装着で行う。
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