2021 Fiscal Year Research-status Report
変性椎間板マウスモデルにおける脊索細胞注入の髄核修復効果
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21K09235
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
村上 公英 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (20838304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 尚子 和歌山県立医科大学, 医学部, 特別研究員 (40648359)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 椎間板再生 / 変性椎間板モデル / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1)ヒトiPS細胞の脊索細胞への分化・解析:iPSCの脊索細胞への分化 のための効果的な分化戦略を開発し、分化に関与する分子経路と潜在的な調節遺伝子を解明 し、脊索細胞の表現型を詳細に解明すること、2)椎間板変性のin vivoマウスモデル内で髄 核細胞の解析:分化した脊索細胞をマウス椎間板変性モデルに注入し、形態、組織学、遺伝 子発現分析などのさまざまな方法による髄核細胞の細胞性と機能性を解析することである。 2021年度は椎間板変性のin vivoマウスモデル作成のための準備を行なった。変性椎間板マウスモデルには0.8mm径程度の鋼線と圧迫力を測定するテンショナー並びに研究室の環境整備が必要であった。現在環境整備は整っており、また必要物品の確保がほぼ完了したことから、2022年度からは変性椎間板マウスモデル作成に取り掛かる予定である。またiPS細胞を扱うために清潔操作が必須のため組織培養を行えるクリーンな細胞培養フードや、その他CO2インキュベーター、遠心分離機、冷蔵庫・冷凍庫、顕微鏡などの細胞を扱う上で必須の機器の確保・整備を行なった。これらの環境整備もほぼ整っており、2022年度からはiPS細胞を得た段階で順次培養を開始していく予定である。 また同時に本研究と関連する新規の報告や他の研究手技等の情報を得るために 文献検索を行い、日々新しい情報を得るよう努めている。当初の予定より環境整備の関係で若干遅れてはいるが、今後逐次研究を進め行く所存である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
変性椎間板モデル作成のための器具の選択に時間がかかっているが、2022年度から実験は開始可能と判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
尾骨変性椎間板マウスモデルを作成し、変性具合を評価した上で同部位に細胞等注入予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度は準備に時間がかかり、物品としては実験器具等購入しなかったため、次年度使用額が発生した。
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