2021 Fiscal Year Research-status Report
Search for prognostic molecular markers in terminal stage of cancer patients
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21K09253
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
篠原 直弘 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60869163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 真吾 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60353463)
佐々木 裕美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60773380)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | まずは / 終末期 / プロテオーム解析 / 骨転移マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、がん終末期患者における普遍的な血中分子マーカーの同定である。具体的には当科骨転移外来を受診するがん骨転移患者の血液を保存しておき、サンプル数が揃った段階で保存サンプルのプロテオーム解析とELISA解析を行い予後の比較を行うこととしている。また同様の傾向がマウスにおいても再現されるかを骨転移モデルマウスを使用し解析する予定である。 患者血液に関してはまずはプロテオーム解析に関しては適切な委託医業者を検索した結果、PROMEGA社に委託する予定とした。血液を使用したプロテオーム解析は血清、血漿サンプルのいずれかを使用することが多いが、過去の文献検索、業者との打ち合わせの結果、血液サンプルは血漿に精製して使用することになった。血漿サンプルは処理前の生のサンプルと、高存在量タンパク質をカラム除去したサンプルを2種類保存する事とした。上記内容を決定し、当院の倫理審査にて審査を行った上で患者血液の採取をすでに開始している。1月あたり3例程度のサンプルが収集できており20症例程度収集したら解析を業者委託にて行う予定である。 マウスに関しても動物実験開始の倫理審査は提出済みである。手技についても検索を行い、他研究で手技が確立している乳がん細胞株を使用した骨転移モデルマウスを使用して実験を行う予定としている。マウスへの乳がん細胞株の投与法は心腔内投与、経血管投与、局所投与(マウスの乳腺に投与)、脛骨投与が手技として確立しているが本研究では脛骨投与を行う計画としている。マウスが購入次第、開始する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究に協力していただくにあたり、患者本人にがん骨転移の状況にあることを伝えざるを負えないが、患者家族より拒否が有る場合もあり収集できない症例がある。 動物実験に関しては動物実験舎が改修中でありスペース確保の問題から本格的な実験が始められていない。
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Strategy for Future Research Activity |
患者血液が収集できたら解析を業者委託で行う予定である。サンプル収集が進むよう引き続き実験協力を依頼していく。 動物実験に関しては骨転移マウスの実験系確立のための予備実験は倫理申請がクリア出来次第開始の予定である。
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Causes of Carryover |
動物実験が行えず残額が発生したが本年度中に行う予定である。
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