2023 Fiscal Year Annual Research Report
Search for prognostic molecular markers in terminal stage of cancer patients
Project/Area Number |
21K09253
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
篠原 直弘 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60869163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 真吾 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (60353463)
佐々木 裕美 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (60773380)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プロテオーム解析 / Osteomodulin |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、がん終末期患者における普遍的な血中分子マーカーの同定である。当科骨転移外来を受診するがん骨転移患者の血漿を保存、PROMEGA社に委託 しプロテオーム解析を行った。結果、健常人と比較して癌種によらず変化している分子として、15個の分子の同定が可能であった。その15個の分子のうち、余命 と相関していると予想されるマーカーとして7個の分子を候補に挙げることが可能であった。Immunoglobulin heavy constant gamma 3、Osteomodulin、 Fructose-bisphosphate aldolase B、Mucosal addressin cell adhesion molecule、Pregnancy zone protein、Fibrinogen gamma chain、Serum amyloid A-1 proteinである。渉猟した範囲ではいずれも、予後予測因子としての報告はなされておらず、新規性を持つものではないかと考えている。 特にOsteomodulinは骨芽細胞と海綿骨にのみ発現を認めるkeratan sulfate proteoglycanであり、骨に豊富に存在するI型コラーゲンの形態形成制御を行なって いると考えられている。予後予測マーカーのみではなく骨転移の重症度判定として使用できる可能性もある。2022年度では最も注目すべき余命3ヶ月以内のサンプルがN=2しかなかったが、2023年度では余命が3ヶ月以内のサンプルを3例追加することができた。 追加サンプルは処理を行いすでに、解析に提出している。今回の解析結果と2022年度までの解析結果を合わせ報告する予定である。
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