2021 Fiscal Year Research-status Report
メタボローム解析を用いた急速破壊型股関節症におけるバイオマーカーの検索
Project/Area Number |
21K09270
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
高嶺 周平 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (50868916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筑田 博隆 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30345219)
岡邨 興一 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90527722)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 急速破壊型股関節症 / メタボローム解析 / メタボロミクス / 変形性股関節症 |
Outline of Annual Research Achievements |
急速破壊型股関節症は比較的まれな疾患であり高齢女性に多いとされている。またその病態には不明な点が多く、初期では変形性股関節症との鑑別は難しく早期診断は難しい。変形性股関節症に比べ急速破壊型股関節症は進行が早く、関節破壊に至れば疼痛により立位・歩行が不能となる場合も多い。よって適切な手術介入時期が重要となる。本研究ではメタボローム解析により、早期診断のためのバイオマーカーを検索することを目標として研究を開始した。 急速破壊型股関節症は変形性股関節症と異なり、急激な関節破壊の進行を伴う。しかしその病態については不明な点が多く一 定の見解を得ていない。近年海外からのメタボローム解析を用いた変形性関節症や関節リウマチについての報告が散見されるようになってきた が、RDCについての報告はない。RDCは股関節の破壊が急激に進行する疾患である一方で、早期診断に役立つバイオマーカーはなく、破壊が進行 する前に診断することが難しい。早期にRDCの診断に至れば適切な手術時期を決定することが容易になる。 本研究ではメタボローム解析を用い て、RDCの新規バイオマーカーを検索することを目標としている。 本年度は、本研究に関連した文献調査を行い、OA、RDCの関節液に対するメタボローム解析中である。今後はメタボローム解析をさらに進め結果の統計解析を行う予定である。結果を踏まえて将来的には血清のメタボローム解析も行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通りLC/MS(Liquid Chromatograph-Mass Spectrometry)質量分析器でメタボローム解析をおこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、引き続きメタボローム解析を行い、各々の関節液の分析結果の統計解析を行う。関節液検体の分析対象メタボロームを拡大することを検討する。将来的にはさらにその関節液解析結果を踏まえて血清の分析も行う予定である。
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Causes of Carryover |
メタボローム解析は現在分析途中であり次年度も引き続き行う予定である。そのため本年度の研究費交付金を次年度繰越とした。
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