2023 Fiscal Year Annual Research Report
脊柱変形における椎間板変性・Modic変性が起こるメカニズムの解明
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21K09311
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
赤澤 努 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90375808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 崇根 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (30513072)
松浦 佑介 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60638336)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 椎間板変性 / 脊柱変形 / 側弯症 / Modic変性 |
Outline of Annual Research Achievements |
脊柱変形において椎間板変性・Modic変性が起こるメカニズムを解明するため、脊柱変形にて手術加療した患者の調査を行なった。1968年から1988年に思春期特発性側弯症の診断を受け手術を受けた患者に対して連絡をとり調査依頼を行ない、腰椎MRI、全脊椎X線、患者報告アウトカム尺度による評価を行なった。この患者らは、脊柱矯正固定手術後に34年から51年が経過している。手術時年齢が11歳から19歳であり、調査時の年齢は47歳から67歳となっている。脊柱変形の中高年期の変化を捉えることが可能であった。脊椎の矢状面配列異常、冠状面配列異常がどのように椎間板変性・Modic変性の発生に関与しているのか、その特徴を解析を施行した。 椎間板変性の有病率は7年前の66.7%から76.9%に増加していた。Modic変化の有病率は7年前は47.6%であったのに対して最新調査では66.7%であり、統計学的に有意差はないが増加していた。X線の矢状面アライメントのパラメータであるSVA、PI-LL、PTは時間の経過とともに悪化していた。患者報告アウトカム尺度では、SRS-22のpainとmental health、RDQ、ODIも有意に悪化していた。下位固定椎体がL4以下とL3以上の患者を比較すると、L4以下群ではdisc scoreが有意に高く、椎間板変性の有病率は100%であった。L4以下群ではLLが小さく、SRS-22のsatisfactionが低かった。椎間板変性と関連する要因は、L4以下での下位固定椎体、小さなLL、大きなTLK、SVA、PI-LL、PTであった。 本研究の最終的な成果は、脊柱変形に対する脊椎固定術後の長期的な椎間板変性の予防のためには、下位固定椎体をL3以上に保ち、良好な矢状面アライメントを実現し、腰椎前弯を維持することが重要であることが明らかになったことである。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 術後40年以上経過した思春期特発性側弯症患者の健康関連QOLの変化2023
Author(s)
赤澤努, 小谷俊明, 佐久間毅, 飯島靖, 鳥居良昭, 上野純, 飯沼雅央, 吉田篤弘, 仁木久照, 大鳥精司, 南昌平
Organizer
第52回日本脊椎脊髄病学会学術集会
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[Presentation] 術後34年以上経過した思春期特発性側弯症女性患者の骨粗鬆症:中年期における骨密度変化2023
Author(s)
赤澤努, 小谷俊明, 佐久間毅, 飯島靖, 鳥居良昭, 上野純, 吉田篤弘, 友近顕, 仁木久照, 大鳥精司, 南昌平
Organizer
第38回日本整形外科学会基礎学術集会
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[Presentation] 手術後に中高年期に達した思春期特発性側弯症患者の椎間板変性:手術後40年のMRI評価2023
Author(s)
赤澤努, 小谷俊明, 佐久間毅, 飯島靖, 鳥居良昭, 上野純, 吉田篤弘, 友近顕, 仁木久照, 稲毛一秀, 大鳥精司, 南昌平
Organizer
第57回日本側彎症学会学術集会