2022 Fiscal Year Research-status Report
遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞による泌尿器癌個別化免疫療法の開発
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21K09343
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
加藤 大悟 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70648021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清谷 一馬 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム医療開発プロジェクト, 主任研究員 (30433642)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 免疫療法 / ネオアンチゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
腎細胞癌に対して手術療法を施行した患者の手術検体および末梢血Peripheral Blood Mononuclear Cells(PBMCs)より核酸抽出を行い、全エクソーム解析、トランスクリプトーム解析を行い、HLAと高親和性(Mut IC50<50nM)であるネオアンチゲンペプチドを作成した。健常人PBMCを用いてネオアンチゲン特異的T細胞の誘導を行い、一部の症例より有望なT細胞が検出できた。 現在誘導し得たネオアンチゲン特異的T細胞よりRNA抽出を行い、T細胞受容体(TCR)レパトア解析を行い、ネオアンチゲン特異的なTCR配列を決定している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書で計画したマイルストーンにしたがって、研究を行うことができている。ネオアンチゲン特異的TCR配列を決定次第、遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞を作成し、患者初代培養癌細胞との共培養を行い、細胞傷害活性を確認する。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞による細胞傷害活性を確認できれば、患者ごとにネオアンチゲンを予測し、遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞を作成するProof of concept(POC)を獲得できる。このPOCを基礎にして、候補ネオアンチゲンからネオアンチゲンワクチン、遺伝子改変ネオアンチゲン特異的T細胞輸注療法を行う個別化免疫療法を行う臨床治験へと展開する。 また研究分担者や海外での共同研究者とも議論し、より効率的なネオアンチゲン特異的T細胞の誘導方についても検討する予定である。
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Causes of Carryover |
研究を進めていくうえで必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込み額と執行金額が異なった。
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Research Products
(3 results)