2023 Fiscal Year Research-status Report
前立腺間質の線維化による組織の硬化からみた前立腺肥大症の病態解明と治療戦略の確立
Project/Area Number |
21K09350
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
濱川 隆 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (40595394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 泰江 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00381830)
太田 裕也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (20814255)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 前立腺肥大症 / 線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実施計画として、1. ヒト前立腺組織における線維化の検討、2.ヒト前立腺肥大症の症状と硬さの相関の検討を予定していた。前年度の研究実施計画のうち、「モデルラットの組織の硬さと前立腺間質の組成との相関の検討」について、組織の硬さを図る方法を検討していた。まず組織内圧を測定するため、整形外科分野でコンパートメント症候群で用いられる機器の使用を検討した。組織に針を穿刺し、組織内に生理食塩液を注入しその内圧を測定する方法であるが、組織に刺入する針が太くモデルラットの前立腺肥大組織に対して用いることが難しいと考えられた。現在、それ以外の代替方法として生体組織用の硬度計や他の組織内圧測定器具などが使用可能か検討している。1.に関しては、マッソントリクローム染色にて膠原繊維の発現を評価し、腺上皮、前立腺平滑筋との比率を検討すると、膠原線維の割合は30%から70%と幅を持って存在していた。膠原線維の比率とTGF-βやTSP-1などのEMTのマーカーとの相関を検討したが、相関はみられなかった。一方、平滑筋の比率との相関を検討するとこれらのマーカーとの正の相関が見られた。次に2.については、前立腺組織の硬さを測定する方法が確立することができておらず、前立腺肥大症によってもたらされる自覚症状の程度と、前立腺組織との硬さの相関の検討ができていない。現在、前立腺組織の硬度計測法の確立を目指して、その方法を模索している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
臨床医療業務との兼ね合いが難しく、研究の実施に必要な組織硬度測定法の検討などに遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
各共同研究者と協力し、硬度測定に使用可能な方法を検討し、効率の良い研究実施、評価を進めていく。
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Causes of Carryover |
本研究はモデルラット、ヒト組織検体を用いて、線維化による前立腺間質の硬さの変化を定量化することを目的としていたが、研究の中心となる組織硬度の測定方法の確立に難渋している。そのため予定していた研究を進めることができず、次年度使用が生じた。次年度には組織硬度測定法の検討をすすめ、研究を前進させたい。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] A Multicenter, Prospective, Non-randomized Study Evaluating Surgical hand Preparation between Double-Gloving and Single-Gloving for Preventing Postoperative Infection in Robotic and Laparoscopic Minimally Invasive Surgeries2023
Author(s)
Nagai Takashi, Taguchi Kazumi, Isobe Teruki, Matsuyama Nayuka, Hattori Tatsuya, Unno Rei, Kato Taiki, Etani Toshiki, Hamakawa Takashi, Fujii Yasuhiro, Ikegami Yosuke, Kamiya Hiroyuki, Hamamoto Shuzo, Nakane Akihiro, Ando Ryosuke, Maruyama Tetsuji, Okada Atsushi, Kawai Noriyasu, Yasui Takahiro
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Journal Title
Urology journal
Volume: 20
Pages: 109-115
DOI
Peer Reviewed
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