2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of immunomonitoring system that predicts chronic antibody-mediated rejection in kidney transplant recipients
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21K09389
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀田 記世彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (90443936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 正晃 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (00250514)
田邉 起 北海道大学, 大学病院, 助教 (80880096)
篠原 信雄 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90250422)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腎移植 / 長期成績 / 慢性抗体関連型拒絶反応 / 早期診断 / プロトコール生検 / リンパ球混合反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎移植の短期成績は飛躍的に向上しているが、長期的にはドナー特異的抗体による慢性抗体関連型拒絶反応(CAAMR)により移植腎機能廃絶となる症例が多く、この克服が長期成績の向上に必要不可欠である。しかし、CAAMRに対する有効な治療法は未だ確立していない。当研究の目的は、CAAMRとなりうる患者を早期に発見する診断法を開発することである。当研究は3つからなり令和3年度の研究実績は以下の通りである。 1. パラフィン移植腎生検標本を用いたCAAMR関連遺伝子の検索:腎機能が正常である患者において移植後1年目、2年目に行ったプロトコール移植腎生検を用いて遺伝子解析した。結果炎症に関連する数種類の遺伝子の発現を組み合わせることにより5年目にCAAMRに至る症例と至らない症例との区別がつく可能性を見いだせた。 2.CAAMR早期診断のための尿中バイオマーカーの検索:過去に報告した尿中ORM1とSYT17の他に数種類の遺伝子候補について解析中である。 3.末梢血リンパ球反応による早期診断法の開発: 200症例につきCFSE/MLR assayを行った結果、腎機能が正常で病理学的にも問題ない患者においてはドナーに対するCD8陽性T細胞の反応は認めないが、CAAMRの患者ではドナーに対するCD8陽性T細胞の強い反応が認めた。また、CD4に関しても同様の所見を認めたが、その中でもTh1,Th17細胞の反応が強く見られた。また、抗ドナー抗体が陽性で腎生検で拒絶を認めない、前CAMR状態の患者においてもCAMRの患者と同様の反応を認めた。CFSE/MLR assayによりCAAMRが未然に診断できる可能性を見いだせた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パラフィン移植腎生検標本を用いたCAAMR関連遺伝子の検索においては、まだCAAMRに至っていない腎生検を解析し、将来のCAAMRに至る症例を抽出できる可能性を見いだせたため、仮説通りに実験は進んでいる。 CAAMR早期診断のための尿中バイオマーカーの検索においては数種類の有力な遺伝子候補を解析中であり、有望な結果が期待できる状態である。 末梢血リンパ球反応による早期診断法の開発においても、CFSE/MLR assayによりCAAMRが未然に診断できる可能性を見いだせた。 以上よりCAAMRの早期診断法の開発という目的に向かって概ね順調に実験は進んでいると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
パラフィン移植腎生検標本を用いたCAAMR関連遺伝子の検索:腎機能が正常である患者の移植後1年目、2年目に行ったプロトコール移植腎生検を用いて遺伝子解析をさらに症例数を増やして、将来CAAMRに至る症例を抽出できる検査法になるか検証する。 CAAMR早期診断のための尿中バイオマーカーの検索:数種類の遺伝子候補について解析中を進める。 末梢血リンパ球反応による早期診断法の開発:抗ドナー抗体が陽性で腎生検で拒絶を認めない、前CAMR状態の患者においてもCAAMRの患者と同様の反応を認めたが、まだ症例数が8例と少ない。その為さらに症例数を追加しCFSE/MLR assayによりCAAMRが未然に診断できるか検証する。
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Causes of Carryover |
本年度は予定した海外学会がコロナウイルスの影響で参加できず、試薬も以前に購入したものが存在したので、消耗品の購入も予想より少なかった。次年度は消耗品の購入もしなくてはならず、学会参加の予定もあるため、研究費を使用する予定である。
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Research Products
(4 results)