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2021 Fiscal Year Research-status Report

腎細胞がん微小環境におけるCD8陽性T細胞と癌線維芽細胞の相互作用の病態解明

Research Project

Project/Area Number 21K09398
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

北野 弘之  広島大学, 病院(医), 助教 (60721933)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北台 靖彦  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (10304437)
仙谷 和弘  広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (30508164)
弓削 亮  広島大学, 病院(医), 助教 (70794791)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords腎細胞癌微小環境
Outline of Annual Research Achievements

癌は、腫瘍組織内のCD8陽性T細胞の局在により3つの組織型に分類され、その増殖と進展には、CD8陽性T細胞と間質細胞の相互作用が重要である事が指摘されている。腎細胞癌におけるCD8陽性T細胞と癌関連線維芽細胞の相互作用が癌に及ぼす影響と、最適な治療法を明らかにするため1-3を研究する事を目的とした。1:CD8陽性T細胞の浸潤に着目したヒト腎細胞がんの phenotype 分類、2:CD8陽性T細胞と癌関連線維芽細胞が腎細胞癌に与える影響、3:腎細胞癌の同所移植モデルを用いた薬物療法の効果と治療効果予測因子の解明。これまでにヒト組織検体から1について解析している。また2-3の研究を進めるにあたり、免疫同系応答モデルマウスの作製を試みている。腎細胞癌の微小環境を再現するために、皮下移植ではなく同所移植モデルマウスを作製中である。我々はこれまでに腎癌細胞株Caki-1を使用して同所移植モデルマウスを作製してきたが、Balb/cマウス由来腎細胞癌細胞株であるRENCAを使用している。またBalb/cマウス由来の不死化した線維芽細胞株であるJLS-V9と、Balb/cマウス由来のCD8陽性T細胞を用いて、線維芽細胞とCD8陽性T細胞が、腎細胞癌の細胞増殖能と遊走能と浸潤能に与える影響をタイムラプスシステム(IncuCyte ZOOM2015)を用いて評価することを予定しているが、現在までにBalb/cマウス由来のCD8陽性T細胞が採取できておらず限定的な評価しかできていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

我々はこれまでに腎細胞癌株Caki-1を用いて腎細胞癌同所移植モデルマウスを作製してきた。今回の検討のため、同様に腎細胞癌の微小環境を再現する目的で同所移植した免疫同系応答モデルマウスの作製を試みている。ただし、Balb/cマウス由来腎細胞癌細胞株であるRENCAを使用しているが、腫瘍の発育が緩徐でありBalb/cマウス由来のCD8陽性T細胞の採取に至っていない。

Strategy for Future Research Activity

同所移植モデルマウスの作製経験が豊富である研究協力者にアドバイスをもらい、主義的な問題がないかなど再検討している。これまでCaki-1を用いて腎細胞癌同所移植モデルマウスを作製してきたが、細胞株の変更により使用する細胞数を変えるなどの問題点を解決するように検討している。

Causes of Carryover

研究の進み具合が遅くなっているため、実験にかかわる諸経費が想定以上に下回った。そのため本年度は昨年度の研究計画もふくめて進めていく予定である。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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