2021 Fiscal Year Research-status Report
腎癌の免疫チェックポイント阻害剤治療予測マーカーとしてのlncRNAの有用性
Project/Area Number |
21K09399
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
平田 寛 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40781307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早野 崇英 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30642392)
松山 豪泰 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70209667)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 腎細胞癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / long non-coding RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が癌治療に登場し、泌尿器科領域腫瘍でも治療適応が拡大されつつある。しかしどういった症例に有効であるかを示す治療効果予測マーカーは存在しない。我々は、non-coding RNAの中の長鎖non-coding RNA(lncRNA)が免疫反応にも関与するという報告を基に、lncRNAが癌治療におけるICIの効果に何らかの関係があるのではないかと考えた。本研究では、lncRNAのICI治療効果予測マーカーとしての有用性を検証するために、腎細胞癌患者でICI治療が著効した症例と無効症例の手術検体組織からRNAを抽出しlncRNAの発現解析を行うこととし、まずはICI著効例2例と無効例2例の手術検体からRNAを抽出し、lncRNAアレイサービスにてICI著効例、無効例に発現が亢進しているlncRNAの同定を行い、その他の腎癌組織を使用しICIの効果に関連するlncRNAの同定を行い、腎癌におけるICI治療効果を予測できるlncRNAの発見に取り組む。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに腎細胞癌において免疫チェックポイント阻害剤が長期間有効、無効症例の摘出標本からのRNAを使用しアレイサービスには依頼し、その結果をバイオインフォマティシャンにてデータの解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
アレイサービスのデータをもとに、その他の腎癌組織を使用しICIの奏功と関連するlncRNAのvalidation を行い、最終的には血液中のlncRNAの発現を調べることで新たなバイオマーカーを同定する予定である。
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Causes of Carryover |
予定より低額に抑えられたため、未使用額が生じた。この未使用額に関しては令和4年度に計上したPCRキットの購入費と併せて使用する。
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