2021 Fiscal Year Annual Research Report
A new therapeutic strategy for metastatic bladder cancer using BCG intravesical infusion
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21K09402
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
武内 在雄 九州大学, 大学病院, 講師 (30586756)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | BCG / 筋層非浸潤性膀胱癌 / 抗PD-1抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋層非浸潤性膀胱癌は、初期治療として経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)が行われている。TURBTにより、筋層非浸潤性膀胱癌の治療は著しく改善されてきたが、TURBTだけでは膀胱内再発・進展を完全に防止することはできず、TURBT施行後の再発防止目的で、BCG(bacillus Calmette-Guerin)の膀胱内注入療法(BCG療法)が行われている。しかし、BCG療法はその有用性に関するエビデンスが蓄積されている一方で、その抗腫瘍効果発現のメカニズムについては不明な点が多い。そこで本研究では、BCG療法の抗腫瘍効果発現のメカニズムをより明確にし、更にBCG療法の転移を有する膀胱癌(転移性膀胱癌)への治療応用に主眼に置き、研究を行った (昨年度の研究報告) 我々はすでに、臨床に出来るだけ則した形で実験が行えるようマウスの膀胱癌の局所正着モデル、及び抗PD-1抗体を使用したマウス実験系を確立していたため、この実験系を複合的に使用し、BCG療法と抗PD-1抗体併用療法の抗腫瘍効果を再確認した。さらにMB-49蛍光細胞を作成、In vivo imaging system(IVIS)を使用し、抗腫瘍効果の可視化の実現、肺転移モデルの作成を試みていた。今後そのモデルと局所膀胱癌局所正着モデルを併用し、転移性膀胱癌モデルを作成し、BCG、抗PD-1抗体併用療法の抗腫瘍効果の確認を行い、そのメカニズム解析実験へと進みたかったが、道半ばで他施設へ移動となってしまった。今後、再度科研費獲得を試み、研究費が得られれば、実験の再開を行いたい。
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