2022 Fiscal Year Research-status Report
病理解剖とリキッドバイオプシーによる去勢抵抗性前立腺癌の進展様式の遺伝子学的探索
Project/Area Number |
21K09431
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
舛森 直哉 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20295356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 浩平 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40404678)
田端 秀敏 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (40810586)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 去勢抵抗性前立腺癌 / 遺伝子パネル / Liquid biopsy |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、病理解剖で去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)患者の前立腺および各転移巣よりがん組織を採取しゲノム解析することにより、CRPCの腫瘍進展様式を解明し、転移・局所進展様式に関わる遺伝子異常を明らかにすること、さらに生前に血中のcell free DNA(dfDNA)を採取(liquid biopsy)しておき、その遺伝子異常を同定できることを確立することである。そのために本大学の臨床研究審査委員会、ヒトゲノム・遺伝子解析研究審査委員会の承認を得て、49遺伝子からなるオリジナルの遺伝子パネルを作成した。 これまでに6例の病理解剖を行い、そのうち5例で次世代シークエンサー、遺伝子パネルを使用し、ゲノム解析を終えている。それぞれの患者の腫瘍進展様式と、遺伝子異常の関係性を解析中である。また、生前に採取した血中のcfDNAで、その遺伝子異常が同定できるか今後確認予定である。 遺伝子異常と腫瘍進展様式の解明にはさらなる検体が必要であり、今後も初期治療に抵抗性となった転移を有するCRPC患者に対して、ご本人、ご家族の同意を得られれば対象としていく予定である。 CRPCの腫瘍進展様式が遺伝子学的に解明されれば、さらに革新的な前立腺癌制御機構の開発をするための研究基盤が確立されるものと考える。また、liquid biopsyで局所腫瘍進展に関わる遺伝子異常が同定できれば、多臓器転移を有する患者に対しても局所治療を行うことで、QOLを維持でき、利益を得られる患者が存在すると考えている。 おおむね当初の計画通りに進行している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに8例の病理解剖を行い、そのうち5例で次世代シークエンサー、遺伝子パネルを使用し、ゲノム解析を終えている。それぞれの患者の腫瘍進展様式と、遺伝子異常の関係性を解析中である。また、生前に採取した血中のcfDNAで、その遺伝子異常が同定できるか今後確認予定である
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Strategy for Future Research Activity |
今後、腫瘍進展様式と遺伝子異常の関係性の解析をすすめる。遺伝子異常と腫瘍進展様式の解明にはさらなる検体が必要であり、今後も初期治療に抵抗性となった転移を有するCRPC患者に対して、ご本人、ご家族の同意を得られれば対象としていく予定である。
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