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2022 Fiscal Year Research-status Report

子宮内膜リンパ球は子宮体がんの形成に関与するか

Research Project

Project/Area Number 21K09451
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

城崎 幸介  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80721323)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords子宮内膜 / リンパ球 / 免疫染色
Outline of Annual Research Achievements

子宮内膜には多様な免疫細胞が分布しており、それらは月経により損傷した内膜の感染防御や同種異系である胎児に対する免疫寛容誘導に関与していると考えられているが詳細な機能は不明な点が多い。
免疫細胞は細菌やウイルスを排除するだけでなく、がん細胞の発生を監視し、発生したがん細胞を直接攻撃して生体の恒常性を維持する機能を有する。このような機能は子宮内膜がんについても、その発生や増殖に関与している可能性が十分に考えられる。
IELs (intraepithelial lymphocytes)は粘膜上皮に常駐するリンパ球であり、腸においてはその大部分が成熟T細胞であることが明らかとなっている。子宮内膜上皮のIELについては、存在の確認も含めて明らかになっていない点が多く、本研究では子宮内膜上皮に存在するIELが存在することを明らかにし、子宮内膜がん発生や形成に対するそれらの細胞の役割を解明することを目的としている。
前年度は子宮内膜上皮に存在するCD3陽性細胞、CD8 alpha 陽性細胞およびCD8 beta 陽性細胞を検出するために、anti-CD3抗体、anti-CD8a抗体、anti-CD8b抗体を使用してマウスの子宮について免疫染色を実施し、DABで発色することで陽性細胞を検出した。当該年度では、これらの細胞が子宮内膜上皮に局在することを示すために、上皮細胞マーカーであるEpCAM1との蛍光色素による多重染色を実施するための染色条件を検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

マウス子宮内膜に局在するリンパ球について、子宮内膜上皮マーカーであるEpCAMとリンパ球の細胞膜上に発現するCD3、CD4やCD8を蛍光色素による多重染色法により検出しようと試みている。そのポジティブコントロールとしてマウス脾臓を用いているが、自家蛍光が強く最適な染色条件を見いだせていない。

Strategy for Future Research Activity

マウス脾臓の自家蛍光を抑制する試薬を使用することを試みる。これが上手くいかなかった場合には、蛍光色素ではなく異なる色の発色を使用することを試みる。

Causes of Carryover

子宮内膜に常駐するリンパ球を免疫染色法により検出し、マウスの子宮よりリンパ球を分離して子宮内膜がんの形成にどのように関与するか解析する予定であるが、多重染色の至適条件を決定することができず、その後の実験に進めていないため。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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