2023 Fiscal Year Annual Research Report
我々が同定した卵巣明細胞癌早期発見に有用な血清糖蛋白マーカーの測定キット開発
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21K09457
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
池田 仁惠 東海大学, 医学部, 准教授 (20365993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 幹男 東海大学, 医学部, 教授 (30190606)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / 子宮内膜症 / 血清腫瘍マーカー / 糖ペプチド / 網羅的血清糖ペプチドスペクトラ解析(CSGSA) |
Outline of Annual Research Achievements |
FS-C4BPの簡易測定キット作成には解決困難な問題点があったことから、我々が開発にたずさったWisteria floribunda Agglutinin-Reactive Ceruloplasmin(WFA-CP;Sensitive New Assay System for Serum Wisteria floribunda Agglutinin-Reactive Ceruloplasmin That Distinguishes Ovarian Clear Cell Carcinoma from Endometrioma. Anal Chem. . 2022 Feb 8;94(5):2476-2484. PMID: 35044763)を用いての検討を開始した。WFA-CPは子宮内膜性嚢胞と卵巣明細胞癌をCA125よりも明確に判別することが分かっている。WFA-CPの測定系発は問題点を解決して最終段階であることを受けて、WFA-CPの有用性を検討するための前段階の研究として、FS-C4BP index、CA125、HE4、CA724、TFPI2の既存血清糖蛋白マーカーの子宮内膜性嚢胞と卵巣明細胞の判別能の検討を行なった。CA125、HE4、CA724、TFPI、FS-C4BP indexのI期明細胞癌と内膜症性嚢胞との判別AUCは 0.55,0.54, 0.66, 0.75, 0.61で、II―IV期明細胞癌と内膜症性嚢胞では、0.65,0.71, 0.74, 0.84, 0.78であった。TFPI2は2021年4月に、CA125, CA19-9, HE4などと組みわせることで、卵巣悪性腫瘍をより的確に検出する、卵巣癌の組織型鑑別能(明細胞癌の判別)を有しているとの理由により保険適用となっているが、WFA-CP測定系完成後には、WFA-CP, TFPI2, FS-C4BP indexの診断性能の比較検討を、上記結果を得たのと同一血液試料を用いて行う。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] 卵巣明細胞癌早期診断におけるバイオマーカーの検証 TFPI2,FS-C4BP,CA125,HE4,CA72-42023
Author(s)
間邊 貴俊, 池田 仁惠, 矢島 優希, 義澤 航平, 矢坂 美和, 町田 弘子, 吉田 浩, 平澤 猛, 石本 人士, 三上 幹男
Organizer
第143回関東連合産科婦人科学会総会・学術集会