2023 Fiscal Year Annual Research Report
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21K09482
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Research Institution | Miyagi Prefectural Hospital Organization Miyagi Cancer Center |
Principal Investigator |
山田 秀和 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (10254012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田沼 延公 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (40333645)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 卵巣がん / 代謝 / 標的治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣がんの代謝特性を解明し、新規治療標的として開発することを目的として研究を行った。2021年度に行ったゲノム編集スクリーニング、2022年度に行ったvalidation作業を経て、2023年度は鉄硫黄クラスター生合成因子群、なかでもコアアッセンブリ構成因子の1つ、FDX2の機能解析を重点的に行った。 DepMAP解析の結果から、FDX2欠損の影響が、他がん種と比較して、卵巣癌により強いインパクト(増殖抑制)をもたらすことが示唆された。TCGAコホートの解析から、卵巣腫瘍の10-15%においてFDX2遺伝子の増幅が起きていることが分かった。前年度において抗FDX2抗体の自主作製を試みたものの、十分な性能の抗体を得ることはできなかった。そこで、ドイツマールブルグ大学のR. Lill博士から、抗血清の恵与を受けた。この抗血清を得たことで、卵巣がん等における内在性FDX2タンパクを検出できるようになった。卵巣がんの3細胞株(JHOC5, es2, CAOV3)を親株として、FDX2を誘導欠損させられる細胞(FDX2-inducible KO (iKO)細胞)の作製に取り組んだ。iKO細胞の作製には2段階の遺伝子導入と1段階のゲノム編集が必要である。Es2およびCAOV3細胞では種々の理由によって中途で躓いたものの、JHOC5細胞を親株とするFDX2-iKO細胞を得ることに成功した。この細胞を用いた機能解析により、FDX2欠損がp53依存的な細胞老化を引き起こすことを見出した。FDX2欠損によるp53経路の活性化は、A2780細胞でもみとめられた。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Niacin restriction with NAMPT-inhibition is synthetic lethal to neuroendocrine carcinoma.2023
Author(s)
Nomura M, Ohuchi M, Sakamoto Y, Kudo K, Yaku K, Soga T, Sugiura Y, Morita M, Hayashi K, Miyahara S, Sato T, Yamashita Y, Ito S, Kikuchi N, Sato I, Saito R, Yaegashi N, Fukuhara T, Yamada H, Shima H, Nakayama KI, Hirao A, Kawasaki K, Arai Y, Akamatsu S, Tanuma S, Sato T, Nakagawa T and Tanuma N.
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Journal Title
Nature Communications.
Volume: 14(1)
Pages: 8095
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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