2023 Fiscal Year Research-status Report
Identification of labor related microRNAs and their clinical significance
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21K09497
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
三浦 清徳 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (00363490)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 産婦人科学 / 陣痛発来 / 分子マーカー / microRNA / mRNA / 母体血 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、母体血漿中に流入している胎盤、胎児ならびに羊水特異的mRNA/microRNAに着目し、陣痛と関連するRNA分子プロファイルを同定し、その臨床応用と陣痛発来の分子メカニズムの解明を目指し、安全な妊娠・分娩管理の確立に貢献する。長崎大学病院を受診した妊婦のうち、妊娠中経時的(妊娠12-16週、妊娠20-24週、妊娠30-32週、妊娠35-36週、陣痛発来時、分娩後1日目、分娩後4日目、および産後1ヶ月健診時)に母体血漿を集積保存した。血漿以外にも胎盤組織、臍帯の残余検体を集積した。ハウスキーピング遺伝子、U6 snRNA、SNORD48、RNU6-2などを含む内部コントロール用のTaqManプローブセット(ライフテクノロジー)を用いて、胎児・胎盤・羊膜におけるmRNA/microRNA発現量を比較検討し、最も発現量の変化が少ないものを最適な内部コントロールとして選択した。陣痛発来と関連する胎盤特異的microRNAの候補としてC19MCに存在するmiR-515-3p、miR-517a、miR-517cおよびmiR-518を、陣痛発来と関連する胎児特異的miRNAの候補としてC14MCに存在するmiR-323-3p、miR-411およびmiR-433を選択した。また、陣痛発来と関連するmRNAの候補としてCLCN3およびMOB1Bを選択した。現在集積している検体数は、陣痛発来し経腟分娩した症例では妊娠30-32週のものが72検体、妊娠35-36週が74検体、陣痛発来時は31検体、分娩後1日目は38検体、分娩後4日目は15検体、および産後1ヶ月健診のものは102検体の集積がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
陣痛発来と関連するmicroRNAおよびmRNAのスクリーニング、内部コントロールの選択、および研究に用いる検体集積に時間を要してしまった。とくに、microRNAおよびmRNAのスクリーニングでは、想定よりも多くのmicroRNAおよびmRNAが陣痛は辛いと関連するmicroRNAおよびmRNAの候補として選択されてきたため、文献検索でターゲットを絞る作業を行ったため遅延が生じた。定量的RT-PCRの条件設定では、相対定量法ではなかなか安定した定量系を設定することができなくて、絶対定量で用いる内部コントロールの選択をやり直したので遅延が生じた。研究に用いる検体集積については、より正確に陣痛は辛いと関連する分子マーカーを同定するため、同一例で妊娠経時的にサンプリングされている検体を用いる方針としたたため、検体集積に時間がかかり遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までに妊娠30-32週の母体血が72検体、妊娠35-36週が74検体、陣痛発来時は31検体、分娩後1日目は38検体、分娩後4日目は15検体、および産後1ヶ月健診のものは102検体の集積があるので、母体血中microRNA(miR-515-3p、miR-517a、miR-517cおよびmiR-518)およびmRNA(CLCN3およびMOB1B)の変化を経時的に解析する。そして、分娩予定日より早く陣痛発来した症例と予定日超過した陣痛が遅く発来した症例で比較し、陣痛発来を予測できる分子マーカーを同定することで、R6年度中に研究の目的を達成する。
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Causes of Carryover |
陣痛発来と関連するmicroRNAおよびmRNAのスクリーニング、内部コントロールの選択、および研究に用いる検体集積に時間を要してしまい、研究計画の進捗に遅延が生じたので、次年度使用額が生じました。現在、検体の集積は完了し、陣痛発来と関連するmicroRNAおよびmRNAの候補は選択されているので、次年度中に定量的RT-PCRによる安定した母体血中への流入量を測定する定量系を設定して、分娩予定日までに陣痛が発来した群と発来しなかった群、早産群とを比較することで、次年度内に陣痛は発来と関連する分子マーカーを同定して研究の目的を完遂する予定です。
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Research Products
(8 results)