2022 Fiscal Year Research-status Report
周産期予後不良因子であるGBS感染症の迅速検出を目的とした等温核酸増幅技術の開発
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21K09525
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
牧野 真太郎 順天堂大学, 医学部, 教授 (70570894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 純 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60813459)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | GBS感染症 / 周産期死亡 / 新生児B群溶血性レンサ球菌感染症 / 等温核酸増幅法 |
Outline of Annual Research Achievements |
スマートアンプ法を活用したGBS核酸検出、莢膜型判定が可能な高精度GBS検出系を確立した。スマートアンプ法は対象検体において、すべての培養陽性検体を増菌過程なくGBSを検出した。反対にスマートアンプ法では陽性、培養では陰性となった症例も散見され、培養法より高感度であることが示された。さらに母体GBS保有率は妊娠経過中に変動し、現場で即座に判定しうる核酸迅速検出法が分娩時の菌体保有評価に有用であることが示唆された。スマートアンプ法を用いたPOCTパイロット実験では、検体採取から40分以内に核酸増幅検出までのの全工程を達成し、対象とした全陽性検体を正しく検出しえた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
等温拡散増幅法による検出系の確立は達成しえたが、薬剤耐性遺伝子検出に関しては、増幅反応に基づく陽性反応が予想より高く、偽陽性判定の改善のための検討が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、GBS検出のための等温核酸法のPrimer設計は完了したが、薬剤耐性の検出のためのprimer設計および判定基準の再検討を実施する。
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Causes of Carryover |
Primerの確立に注力したため残額が発生しており、本年度は前年度に収集した全検体を用いてサーベイランスデータおよび拡散増幅法による検出の検証を実施し、最終目標を達成する。
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