2022 Fiscal Year Research-status Report
The establishment of the safe hormone replacement therapy that can reduce arteriosclerosis risk
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21K09546
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 文武 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60756849)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ホルモン補充療法 / 動脈硬化 / 接着分子 / エクイリン / エストラジオール |
Outline of Annual Research Achievements |
ホルモン補充療法(hormone replacement therapy, HRT)はエストロゲン欠乏に起因する更年期症状の緩和や骨粗鬆症のリスク低下等の目的で用いられる。HRTの問題点のひとつとして、各種ステロイドホルモンの動脈硬化リスクに対する影響が未解明なまま結合型エストロゲン(CEE)と酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)が繁用されてきたことが挙げられる。エストロゲンとして使用されるCEEにはヒトに存在しないエクイリン(Eq)等が含まれる。ヒトにおいて最も活性の高いエストラジオール (E2)が動脈硬化保護作用を持つことはある程度のコンセンサスが得られている一方で、他のエストロゲンについての動脈硬化リスクに対する影響については検討がなされていないのが現状である。しかし、研究手法の困難さから、ステロイドホルモンの血管内皮への影響を検討した基礎的研究はごく限られており、いまだ一定の見解が得られていない。動脈硬化発症の初期段階では血管内皮への接着分子を介した単球接着が引き金となる。われわれは単球の血管内皮への接着反応を検証しうるflow chamber systemを確立させている。本年度では、E2およびEqによる実際の動脈硬化発症リスクを検討するためにin vivoでの実験を行った。ApoE蛋白欠損マウスを動脈硬化モデルマウスとして使用し、E2およびEqを皮下投与したのち9週後に大動脈およびその分枝を摘出した。摘出した大動脈およびその分枝をen face解析を用いることにより動脈硬化病変の検討を行った。その結果、control群に比しE2では動脈硬化抑制作用が見られたが、Eqの投与ではある程度の抑制効果は認められたものの、その効果はE2に比し減弱していることを見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究成果の一部は学会発表や論文投稿を行なっており、当初の計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
DRIAsによる接着分子発現抑制作用の機序を解明する。各種エストロゲンおよびエストロゲン様物質による動脈硬化発症リスクをin vivoでの実験を継続して行い、en face解析以外のaortic root解析も行う。
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Causes of Carryover |
当初予定していた物品費よりも使用する実験器材が少なく下回った。次年度に新たな器材を購入予定である。
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Research Products
(3 results)