2022 Fiscal Year Research-status Report
Challenge to overcoming the intractable facial palsy
Project/Area Number |
21K09631
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 崇 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30756002)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 有美 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00598401)
原田 祥太郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員 (10824740)
鎌倉 武史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30600564)
清水 康太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60846492)
今井 貴夫 奈良県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80570663)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 顔面神経麻痺 / 神経再生 / VZV感染 / シングルセルRNA解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
難治性顔面神経麻痺の根治を目指して、早期診断による早期治療、および神経を再生させる治療の2方面からのアプローチを行っている。 早期診断に関しては、顔面神経麻痺の中でも水痘・帯状疱疹ウイルス感染が原因であるものは予後が悪いため、それらの症例を麻痺発症早期に鑑別する方法を開発している。唾液検体から水痘・帯状疱疹ウイルスをデジタルPCR法を用いて測定し、感染の有無を診断可能かどうか検討している。最終的にはペア血清による診断との整合性も確認している。また、早期の顔面神経麻痺スコアの変動により難治性の症例であるかどうかを評価できるかどうかも検討している。 神経再生促進薬の開発に関しては、顔面神経障害モデルマウスにおいて老齢マウスでは、週齢の若い幼弱マウスに比べて麻痺の回復が遅延する事を確認しており、今後これらのモデルマウスを用いて遺伝子レベルでの解析を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
唾液からVZVウイルスの量的解析に成功したが、非常に少量でありカットオフ値を決定するには、多くの症例数が必要であり、現在各施設からの検体採取に励んでいる。 シングルセルRNA解析を行うための質の良いサンプルを採取するのに、時間がかかっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
サンプルが調整でき次第、シングルセルRNA解析を行う予定である。また、遺伝子解析のみならず、顔面麻痺において酸化ストレスが悪影響を及ぼす事が分かっており、酸化ストレスをより効率的に還元する水素を体内で発生させる製剤を開発しており、これらの顔面麻痺に対して有用かどうかの検証もすすめている。
|
Causes of Carryover |
解析費用として、多くの資金が必要であるシングルセルRNA解析の実験が、当初の予定より遅れ次年度に持ち越されたため。
|
Research Products
(2 results)
-
[Journal Article] Therapeutic strategy for facial paralysis based on the combined application of Si-based agent and methylcobalamin2022
Author(s)
Yoshihisa Koyama, Shotaro Harada, Takashi Sato, Yuki Kobayashi, Hiroto Yanagawa, Toru Iwahashi, Hiroyuki Tanaka, Kazuya Ohata, Takao Imai, Yumi Ohta, Takefumi Kamakura, Hikaru Kobayashi, Hidenori Inohara, Shoichi Shimada
-
Journal Title
Biochem Biophys Rep
Volume: 32
Pages: 101388
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-