2021 Fiscal Year Research-status Report
難聴治療の挑戦 -内耳における小胞体・リン脂質代謝酵素および再生因子の解析-
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21K09649
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
松井 祐興 山形大学, 医学部, 助教 (60594322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新川 智佳子 山形大学, 医学部, 助教 (00571647)
伊藤 吏 山形大学, 医学部, 准教授 (50344809)
天野 彰子 山形大学, 医学部, 医員 (50787249)
窪田 俊憲 山形大学, 医学部, 客員研究員 (80536954)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 内耳障害 / 感音難聴 / 副腎皮質ホルモン / コルチ器 / 血管条 |
Outline of Annual Research Achievements |
感音難聴の原因となる内耳障害についての検討を行った。副腎皮質ホルモンは、広くメニエル病のような内耳疾患に使われている。副腎皮質ホルモンの代表的なレセプターとして、グルココルチコイドレセプターとグルココルチコイドレセプターがある。従来、グルココルチコイドレセプターとグルココルチコイドレセプターは、げっ歯類の内耳で研究されている。しかし、ヒト内耳における検討は少ない。そこで、われわれはグルココルチコイドレセプターとミネラルコルチコイドレセプターのヒト内耳における局在を免疫組織学的に検討した。カリフォルニア大学ロサンゼルス校のNational Institute on Deafness and Other Communication Disorders National Temporal Bone Laboratoryで研究を行った。ヒト側頭骨の内耳セロイジン包埋切片を作成した。免疫組織染色には、グルココルチコイドレセプター抗体、ミネラルコルチコイドレセプター抗体、グリア細胞繊維性酸性タンパク質抗体を用いた。共焦点レーザー顕微鏡で観察を行った。ヒト側頭骨由来のセロイジン包埋切片における観察において、グルココルチコイドレセプターは主に、コルチ器、ライスネル膜、ラセン靭帯、血管条、ラセン神経節、球形嚢に存在し、また、球形嚢の上皮細胞にも存在していた。ミネラルコルチコイドレセプターは、ライスネル膜、血管条、球形嚢に存在していた。その内容を「Immunohistochemical Localization of Glucocorticoid and Mineralocorticoid Receptors in the Human Inner Ear, 45th Annual Association for Research in Otolaryngology (ARO) MidWinter Meeting, San Jose, California, USA; February, 2022」で報告を行った。今後、様々な抗体を購入し、細胞や組織におけるウエスタンブロットや免疫染色を行う予定である。さらに、内耳障害を来すと考えられる難聴疾患について共同研究をすすめ、また臨床統計における研究も行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度はヒト内耳切片を用いた免疫染色を行った。引き続きヒト内耳切片を用いた研究を行いつつ、げっ歯類における研究を行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
抗体購入を行い、引き続き免疫染色による解析を行う。
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Research Products
(2 results)