2021 Fiscal Year Research-status Report
Minimum invasive oral curcumin suppresses local inflammatory reaction and facilitates olfactory nerve recovery following injury
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21K09653
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小林 正佳 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (80343218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 幸平 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (10456733)
石神 瑛亮 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90835571)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 嗅覚 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は外傷性嗅覚障害モデル動物を作製して、嗅神経切断後にクルクミンを腹腔内注射投与しての嗅神経再生促進効果があるかどうかを組織学的に検討した。 嗅神経を容易に視認できる遺伝子組み換えマウスOMP-tau-lacZマウスを全身麻酔下で前頭開頭し、一側の嗅神経を切断した。なお、対側はコントロールとして神経切断を行わずとした。閉頭後、動物を覚醒させ、手術直後にクルクミン溶液を腹腔内注射し、低用量、高用量の2種類の投与群と、コントロールとしてのクルクミンの溶媒であるDMSO(ジメチルスルホキシド)溶液投与群の計3群を設けた。術後5日目、14日目、42日目、100日目に、それぞれマウスを固定、脱灰し、組織切片を染色してCCD カメラでデジタル画像化し、嗅神経の再生、グリア瘢痕形成、炎症マーカーとしてマクロファージの局所浸潤を定量測定した。なお、嗅神経はX-Gal 染色で嗅神経と嗅球の糸球体を可視化した。グリア瘢痕はニュートラルレッド染色で確認した。活性化星状膠細胞は抗GFAP 抗体、マクロファージ/小膠細胞は抗CD68 抗体を用いた免疫染色で確認した。この結果、クルクミン投与群では用量依存性にグリア瘢痕増生とマクロファージ局所浸潤の抑制が有意に生じ、嗅神経の嗅球再支配が有意に促進した。 以上から、クルクミン腹腔内注射投与により、嗅神経切断後の嗅神経再生が促進することを組織学的に明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りの研究が遂行できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、クルクミン腹腔内注射投与により嗅覚機能も回復しているかを行動学的実験で確認する。 それ以降は、クルクミン経口投与による実験研究を施行する。
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Causes of Carryover |
(理由) 購入予定であった物品の一部が、他研究室で不要になたものを使用させていただくことで、購入を節約することができたため。
(使用計画) 引き続き予定通りの研究計画遂行の必要経費として使用する予定。
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