2022 Fiscal Year Research-status Report
疑似回転・疑似直線視覚刺激を用いた前庭動眼反射の可塑性におけるモダリティーの検証
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21K09663
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
肥塚 泉 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (10211228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三上 公志 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (20434409) [Withdrawn]
伊藤 友祐 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (40873279)
宮本 康裕 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70367340) [Withdrawn]
笹野 恭之 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (20806640)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ヘッドマウントディスプレイ / コンピュータグラフィックス / 疑似回転視覚刺激 / 疑似直線視覚刺激 / 有害事象 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display: HMD)に投射されたコンピュータグラフィックで作成した疑似回転視覚刺激が回転刺激と認識されるのかどうか、また疑似直線視覚刺激が直線刺激と認識されるのかどうかを、健常ボランティア30名を対象にして検討を加えた。検証法については自己申告法を用いた。その結果、ほとんどの被検者において、疑似回転視覚刺激は回転刺激、疑似直線視覚刺激は直線刺激として認識された。その結果、今回開発したコンピュータグラフィックソフトウェアの修正は不必要であるという結論を得た。疑似回転視覚刺激や疑似直線視覚刺激などによると考えられるめまい・嘔気など、前庭自律神経反射による有害事象は認めなかった
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
年度の計画通り進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り進める。 疑以直線視覚刺激、疑以回転視覚刺激が、ScOR、OORの可塑性に及ぼす影響について検討を加える。 2021年度に作成し、2022年度に健常ボランティア30名を用いて刺激の妥当性について検証を加えた、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display: HMD)を用いて、被験者に疑似直線視覚刺激や疑似回転視覚刺激を与えて、半規管眼反射(semicircularcanal-ocular reflex: ScOR:ScOR)や、耳石器動眼反射(otolith-ocular reflex: OOR)の、可塑性に及ぼす影響について検討を加える。これには当科に設置済みの回転刺激装置を用いる。
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