2021 Fiscal Year Research-status Report
簡易モニタリングのための好酸球を用いた頭頸部がん免疫治療バイオマーカーの開発
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21K09666
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
西川 大輔 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 研究員 (30750731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花井 信広 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 研究員 (80381797)
松下 博和 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 分野長 (80597782)
二見 淳一郎 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 研究教授 (00420498)
澤部 倫 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 研究員 (30790711)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / 免疫チェックポイント阻害薬 / 好酸球 / バイオマーカー / がん抗原 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々の研究グループでは、頭頸部がんで初めて、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療前の末梢血の好酸球や、治療後の変化が、再発転移頭頸部がんに対するNivolumabの治療バイオマーカーとなることを報告してきた。本研究では、これらの研究成果を発展させ、頭頸部がんにおいて末梢血の好酸球と、抗腫瘍免疫を担うTリンパ球や、抗原提示の要因となる腫瘍抗原、それに関連するサイトカインの関係が、治療によってどう変化するかを評価する。本研究の目的は、どのような施設においても簡易に利用可能なバイオマーカーを開発することである。 本研究の対象は、愛知県がんセンター頭頸部外科、薬物療法科(腫瘍内科)にて、再発・転移頭頸部がんでICI治療を行った患者である。研究開始以前にICI治療を受けた頭頸部扁平上皮がん患者(すでに保管されている凍結検体を使用)、研究開始後にICI治療を受ける頭頸部扁平上皮がん患者を対象とする。 本研究では、研究協力者との連携体制の整備が重要であり、現在整備をすすめている状況である。末梢血をICI治療前後、増悪時に採取し、研究所の腫瘍免疫制御トランスレーショナルリサーチ分野(TR分野)にて、抹消単核細胞(PBMC)と血清に分離、凍結保存する具体的な連携手順書を作成中である。また、抗原パネルアッセイについて岡山大学工学部化学生命系学科と協議を行っている。また、実際の診療において、ICI投与の前後の前後の採血が必要となるため、患者の不利益が生じないような、計画を準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実際の研究計画を整備するのに、当初の想定よりも時間がかかったため、進捗状況はやや遅れている。現在、ほぼ整備は出来てきており、検体の採取を進めていく計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究体制が整備出来次第、探索コホート群として、研究開始以前にICI治療を受けた頭頸部扁平上皮がん患者(すでに保管されている凍結検体を使用)の解析を進めていく予定である。その後、検証コホート群として、研究開始後にICI治療を受ける頭頸部扁平上皮がん患者の、ICI治療前後の末梢血の採取を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度は研究体制の整備、情報収集を中心に行ったため、実際の検体の保管、解析に関わる費用を予定より少なく計上することとなった。 次年度においては、その分の検体の採取、保存、解析のために、次年度使用額と翌年度分として請求した助成金を合わせて使用する予定である。
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