2022 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病網膜症に網膜内血管再生を誘導することによる根本的治療法開発
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21K09676
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
鈴間 潔 香川大学, 医学部, 教授 (80335265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新田 恵里 香川大学, 医学部, 助教 (50771523) [Withdrawn]
逢坂 理恵 香川大学, 医学部, 助教 (60867315)
中野 裕貴 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (70814854)
山下 彩奈 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20448369)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | VEGF / Angiopoietin / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
MIO-M1細胞とARPE19細胞を培養し、hypoxiaとstretchの刺激を付加し、VEGF, Angiopoietin1,2, PDGF, Erythropoietin, CTGFなどの増殖疾患に関係する遺伝子発現を検討した。その結果stretchによりAngiopoietin1の発現が減少し細胞内酸化ストレスがその経路であることを発見した。その結果は学会で報告した。 秋光純一郎、小山雄太、三好由希子、鈴間潔. ヒトミュラー細胞における低酸素刺激と機械的伸展刺激によるVEGFA発現の検討 第61回日本網膜硝子体学会総会、2022年12月2日-4日、大阪市 今後はJAK, STAT, PKC, PKA, MAPkinaseなどの抗燐酸化抗体、阻害剤およびそれらのdominant negative mutantを用いることによりその役割を検討する。 高血糖・酸化ストレスのタイトジャンクションなど血管細胞間の接着に関与する分子の発現量に対する影響をReal time quantitative PCR, Northern blot 解析やWestern blot 解析により検討する。またそれらの分子のチロシン、セリンースレオニンリン酸化を抗リン酸化抗体を用いた免疫沈降―western blotにより解析する。 さらにIn vitroの透過性を電気抵抗およびアルブミン透過率等を測定する事により検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19の影響で実験の指導を受けたり、共同研究の打ち合わせに支障が生じていたが最近は通常に戻りつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
Angiopoietinの発現制御にターゲットを絞り、メカニズムを明らかにする。細胞内酸化ストレスが関係していることから、抗酸化作用がある各種薬剤が、硝子体の牽引などの機械的伸展刺激による病態悪化に対して世界初の治療応用ができる可能性がある。
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Research Products
(1 results)