2022 Fiscal Year Research-status Report
Sex and disease judgment using color fundus photography
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21K09704
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山下 高明 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (70404514)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 眼底写真 / 眼球形状 / 近視 / 全身因子推定 / 眼球因子推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
眼底写真パラメータから性別だけなく、血圧・内科疾患(高血圧・糖尿病・高脂血症の有無)・眼圧・眼軸長・屈折・身長・体重などを重回帰分析で推定し、それぞれの項目における眼底写真パラメータの特徴を抽出することを目的としている。しかし、疫学調査で得られた約3000眼の眼底写真があるが、人の手でパラメータを測定するには時間がかかりすぎるために自動で眼底写真パラメータを測定できるプログラムの開発を目標とした。また自動測定プログラムを用いれば、人の手で測定する場合に生じる測定ごとの差がなくなり、客観的に再現性の高い測定数値を得ることができる。 眼底写真パラメータの自動解析ソフトは、中心窩と視神経乳頭辺縁を自動検出できるようになった症例は増加して、中心窩と視神経乳頭縁の自動検出の精度が80%程度に向上したが、自動検出の限界となっている。そのため、測定がうまくいかない20%を検出し人の手で修正する機能を追加する必要がある。 中心窩と視神経乳頭縁の自動検出が成功した眼底写真では視神経乳頭形状と面積・視神経乳頭周囲の耳側、上耳側、上方、上鼻側、鼻側、下鼻側、下方、下耳側と中心窩の赤・緑・青の明度の平均とこれらの値から計算される紋理程度を数値化して、エクセルに自動で書き出すことができた。人の手で行った数値化と比較して、相関係数は0.9以上と高く、眼底写真パラメータの約半分の項目を自動で正確に数値化できることが証明された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目に目標としていた眼底写真パラメータの全てを8割の眼で自動測定するプログラムが開発できた。
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Strategy for Future Research Activity |
目標とした眼底写真パラメータを全要素を8割程度の眼で自動測定できるプログラムが開発できたので、自動測定がうまくいかない眼を検出して人が修正できるプログラムを追加する。 完成したプログラムで大規模データの眼底写真パラメータを計測して、眼底写真パラメータの重回帰分析により、性別だけなく、血圧・内科疾患・眼圧・眼軸 長・屈折・身長・体重などを推定する。
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Causes of Carryover |
物品費が予想よりも1043円分少なかった。 次年度の物品費に使用する予定である。
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Research Products
(11 results)