2021 Fiscal Year Research-status Report
Epidemiological Research on intractable, rare, and incurable ophthalmological diseases using NDB claims data.
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21K09740
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田村 寛 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (40418760)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 源太 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20571277)
平木 秀輔 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 保健・健康研究部, 研究主幹 (60781523)
三宅 正裕 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (90812793)
池田 華子 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (20372162)
辻川 明孝 京都大学, 医学研究科, 教授 (40402846)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | NDB / 難病 / 希少疾患 / オンサイト / 疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、1.眼科難病・希少疾患および難治性疾患の実態を把握し、その病態解明および治療方法開発へとつながる疫学的知見を得ることと、2.全国民をカバーするNDBを用いて、難病・希少疾患・難治性疾患や眼科の疫学的研究を行う際に残される課題を抽出すること、を目指して研究を遂行している。 眼科関連の難病・希少疾患・難治性疾患のReal World Dataに基づくエビデンス創出のために、全国に2か所しかないNDBオンサイトリサーチセンターを活用した疫学研究を行った。 これまでに実現が困難であった難病・希少疾患および眼科に特化した対応の必要性を解決するため、最新の疫学・データサイエンスの手法を用いた。特に、2021年度は計画の中で言及したように、加齢黄斑変性、中心性漿液性網脈絡膜症、緑内障等の「A. 眼球に限局する難治性疾患」から調査を開始した。その結果、中心性漿液性網脈絡膜症に関しては、複数回の国際学会での発表を経て、英文誌に報告することができた(Kido A et al. BJO. 2021)。また、加齢黄斑変性に関しても、国内学会での発表での議論を踏まえ、英文誌に報告することができた。(Kido A et al. Ophthal Sci. 2021)。緑内障に関しては、JMDCを用いた副作用に関する考察を英文誌に報告することができた(Kido A et al. Graefe Ophthal. 2021)。このように、申請時の計画と大きく違わない実績を積めたと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、1.眼科難病・希少疾患および難治性疾患の実態を把握し、その病態解明および治療方法開発へとつながる疫学的知見を得ることと、2.全国民をカバーするNDBを用いて、難病・希少疾患・難治性疾患や眼科の疫学的研究を行う際に残される課題を抽出すること、を目指して研究を遂行している。 2021年度には主に、眼科疾患に限定された難病である、加齢黄斑変性・中心性漿液性脈絡網膜症・緑内障に関して報告実績を積みつつ、NDBを利用した難病・希少疾患・難治性疾患や眼科の疫学的研究における、死亡者数の同定などの課題を抽出することができた。 この実績は計画書に記載した進捗予定とも合致しており、おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、2021年度の経験を活用し、フォン・ヒッペル・リンドウ病(小児慢性特定疾病25)、弾性線維性仮性黄色腫(指定難病166)等のこれまで困難だった「全身性に発症し複数診療科受診がある難病・希少疾患」に対象を拡大し、① 有病率や発症率の調査(性別、年齢別、地域別など) ② 患者背景(年齢、性別、併存疾患、使用薬剤など)の把握 ③ 実臨床で施行されている治療内容および治療成績を把握し、その変遷の調査を進める予定である。 この際には、2021年度の研究中に明らかになった、有病率導出に欠かせない、レセプトから同定可能な死亡者について、可能な選択肢をいくつか試しつつ、成果につなげたいと考えている。 さらに、最終年度である2023年度に予定している、人口推計データ・気象データとも併せて解析して精度高い将来予測を繋げるための課題の導出も併せて進める予定である。
その結果は、超高齢社会である日本における眼科難病・希少疾患および難治性疾患疫学的知見の特徴をまとめ、超高齢社会が進行とともに予見される患者増加に備えることができるとともに、本領域におけるNDB利活用での残る課題整理と利活用推進への基盤形成にも役立つと期待している。
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Causes of Carryover |
学会報告・調査のための旅費を積算していたが、新型コロナ拡大に伴い、予定した出張が実施できなかったため。
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Research Products
(23 results)