2022 Fiscal Year Research-status Report
移植筋膜の生着メカニズムの解明と再生医療を融合した新しい移植法の開発
Project/Area Number |
21K09787
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐々木 薫 筑波大学, 医学医療系, 講師 (10536220)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関堂 充 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40372255)
大島 純弥 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (40835138)
相原 有希子 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (70707801)
佐々木 正浩 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80804723)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 筋膜移植 / 脂肪由来幹細胞 / 多血小板血漿 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では ①微細3次元線維構造に立脚した系統的な筋膜分類の確立 ②移植筋膜に対する機械的刺激の影響の解明 ③再生医療を融合させた移植筋膜が完全生着できる新しい移植法の開発 を3つの柱として行い、最終的に 弛緩、短縮の生じない安定した筋膜移植を可能にし、顔面非対称疾患に対する機能的整容的再建術を自在にコントロールできる方法を確立することを目的としている。本研究はラットを用いた基礎研究であり以下の3つの実験を行う計画である。 ■実験1:筋膜の微細線維構造の観察 300gラットを用い、筋膜を採取し、構造を観察する。 ■実験2:機械的刺激の影響(2群比較)処理なしラット(コントロール)と腱張力除去ラットの2群で行う。採取した固有筋膜をラットアキレス腱部に移植する。腱縫合を行い構造を観察する。■実験3:コントロール、脂肪幹細胞、多血小板血漿の3群比較。筋膜は固有筋膜を周囲の疎性結合組織を温存した状態で採取し、②③ではそれぞれ筋膜周囲疎性結合組織内に脂肪幹細胞または多血小板血漿を含有させる。①筋膜移植のみ(コントロール)②筋膜移植+脂肪由来幹細胞移植、③筋膜移植+多血小板血漿 2021年度はラット固有筋膜を採取し機械的刺激条件下での移植を行った。移植筋膜としてはアキレス腱、脊柱起立筋固有筋膜、前脛骨筋を用いて行ったが、緊張をもった条件下で再現性の高い移植環境を保つのに難渋、模索していた。 2022年度は実験1、実験2を並行して進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響をうけ研究のエフォート率を下げざるを得ず研究はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の概要は変更せずこのまま進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度は2021年度に引き続き高額な試薬を使用することがなく物品費が抑えられたこと、コロナ禍により出張が延期になったことなどにより出費が抑えられた。これらは2023年度に持ち越される予定である。
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