2021 Fiscal Year Research-status Report
超若齢マウスを用いたParabiosisによる革新的若返り戦略
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21K09799
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宇野 貴博 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50897113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 悠史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (40793287)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 若返り / Parabiosis |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は老化細胞を制御する因子の同定を行うことである。 既存のParabiosisでは老齢マウスと若年マウスを接合した際、その若年マウスの月齢や、老齢マウスの月齢については定義されておらず文献によって異なっているというのが現状である。平均して2-4か月齢のマウスが使用されているが、我々はさらに若い2週齢の若年マウスでの接合に成功した。これを用いることで、既存モデルよりも格段に若い個体を接合する新しいParabiosisモデルを作成した。 しかしながら、2週齢のマウスに対しては侵襲が大きいことから、接合したペアが死亡してしまうことが多く個体としての標準化は困難であった。ただし、1ヶ月齢のParabiosisには成功した。そこで若返りの指標は細胞老化関連分泌形質(SASP)と呼ばれるものを評価対象とし、筋肉や皮膚などに発現するSASP因子の差を比較した。 なお、SASP因子以外にも老化を評価する指標は多く存在することから、今後多角的な評価を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2週齢のマウスに対しては侵襲が大きいことから、接合したペアが死亡してしまうことが多く個体としての標準化は困難であったが、多くのParabiosisモデルを作成し比較を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
SASP因子以外にも老化を評価する指標は多く存在することから、今後多角的な評価を行う必要がある。
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Causes of Carryover |
Covid-19の影響により実験室使用に制限が生じたため、いくつかの実験を遅らせたため。 今後はSASP因子以外存在する老化を評価する指標を確認するために試薬などに助成金は使用される見込みである。
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